ロワール運河に面したトーヴネに位置するこの歴史的なブドウ畑は、壮大な「テール・ブランシュ」土壌にそびえるシャトーを囲んでいます。ロワール運河に面したトーヴネに位置するこの歴史的なブドウ畑は、壮大な「テール・ブランシュ」土壌にそびえるシャトーを囲んでいます。収穫は早朝に手作業と機械で行います。
収量は60~65Hl/Haに制御、空気圧プレスを行い、果汁を選別します。温度管理された小型のステンレススチールタンクで発酵、5月にボトリングされるまで澱の上で熟成させます。■1900年以来引き継がれるファミリースピリット
このワイナリーの歴史は、エメとユベール・ブロシャール夫妻がそれぞれの両親の跡を継いだことから始まります。当時の多くの家族と同様に、彼らの毎日の活動は非常に多様で、畑仕事、ブドウ栽培、農場管理、そしてヤギを飼育を行っていました。彼らの一人息子のアンリは、当然のように両親の後を引き継ぎ、その後出会ったテレーズと結婚しました。二人で農場とブドウ畑を継続しましたが、ブドウ栽培とワインの販売方法を発展させると混合農業をやめて、ワイン造りに専念。その後息子のダニエルがワイナリーの責任者となります。彼はグローバルなマーケティング活動を展開し、ラインナップを広げることでビジネスを成功させました。そして1982年には妻のクリスティアーヌがチームに加わります。以後、シャヴィニョールとサンセール周辺に新たにブドウ畑を購入してワイン造りを拡大しました。■ワインにとって理想的なテロワール
サンセールとプイィ・フュメに所有する約62ヘクタールの自社畑は、栽培に最適な壮大な丘陵地帯に広がっています。豊かで多様な自然要素で構成された3種の土壌がブドウ品種にきめ細やかさと絶妙なアロマをもたらします。①カイヨット:白亜質、または「カイヨット」とも呼ばれる土壌で、ミネラルが豊富で水が浸透しやすく、フルーティなワインが生まれます。
②白い大地(粘土石灰質):この土壌は最も標高が高い丘の斜面に見られます。組成は粘土70%、石灰質30%で、サンセールのブドウ畑の40%を占めます。リッチでふくよか、複雑味を持つワインを生み出します。
③珪質岩のテロワール:「フリント(火打石)」と呼ばれる珪質岩はこのアペラシオンの15%を占めます。フリントは日中太陽の熱を蓄え、夜間に熱を放出します。クリアでエレガントなミネラル感をワインにもたらします。■2022年新たな転換点
2022年、ユベール・ブロシャールは、1973年以来ボランジェ・ファミリー・グループのラングロワに引き継がれました。すでに2つのワイナリー(シャトー・ド・フォンテーヌ・オードンとトーヴネ)を持つワインメーカーであるラングロワは、この地域での存在感を強化したいと考えています。ソーミュールからサンセールまで、チームはワインに対する高い基準、テロワールへの情熱、5世代に渡るファミリーの精神などの価値観を共有しています。