ABCの中では珍しく除梗せず、全房発酵するワイン。最良のヴィンテージにだけ、限定数のみ造られ、今まで2001年と2005年の2ヴィンテージが造られた。11年の時を経て遂に2016VTGをリリース。その後非常に少量の2017年、2018年をリリースしている。ワイン名の意味は「葡萄の房の涙」=全房発酵に泣かされる=梗のタンニンの収斂性が強く手強いことからの命名。長熟が期待される。%
“ラーム・ド・グラップ”全房発酵100%で造るワイン
オー・ボン・クリマでは、“Every once in a lifetime”=「長い一生の中でたまに」造るキュヴェがある。それが「ラーム・ド・グラップ」で、全房発酵100%で造るワイン。
オー・ボン・クリマではアンリ・ジャイエの醸造方法を踏襲する為、全除梗するのが常であるが、造る価値のある葡萄の状況を見極めて、全房醗酵のキュヴェも造っている。
生産量は数樽のみ。
トップ・キュヴェに微妙なニュアンスを加味するものとして、イザベルやノックスに数パーセントブレンドする。
単独ワインとしてリリースするのは、梗が木質化(非常に固く、完全に乾燥した状態)した傑出したヴィンテージにだけ造られ、今まで2001年と2005年の2ヴィンテージのみ造られましたが、2016年、11年の期間を経て新たにリリースされました。
そして2017年、2018年、2019年も非常に少量ながら完熟した葡萄の房からのみブレンド用として造られ、全世界からの要望に応えて少量のみボトリングしてリリースする希少品。
2020、2021年はボトリングされない予定。
ワイン名の意味は「葡萄の房の涙」=全房発酵に泣かされる=梗のタンニンの収斂性が強く手強いことからの命名。
オー・ボン・クリマのピノ・ノワールには珍しい力強いタンニンがあるワインだが、深みや複雑さが加味され、若いうち果実味が優先に感じられるが、熟成すると共に更に魅力溢れるワインとなる。
テクニカル情報
開放槽にて発酵、1日に2回人の手作業でパンチダウンを行い、優しい抽出を心掛け、醗酵後は優しくプレスし、仏産樽(フランソワ・フレール、新樽100%)にて約2年熟成後、何回かに分けてブレンド、追加熟成を繰り返し、卵白を使って清澄しフィルターを使わず、自然に澱が沈むのを待ち上澄みだけタンクに移し落ち着かせてから瓶詰。
更に2年瓶熟成させ、約4年をかけてからリリースとなる。
畑情報
サンフォード&ベネディクト・ヴィンヤードの70年代に植樹された古樹の区画から。
サンタ・バーバラ郡で最初の “偉大な”葡萄畑。
1971年にリチャード・サンフォードとマイケル・ベネディクトが植えたもので、当初はカベルネ・ソーヴィニヨンとリースリングが植えられていたが後にピノ・ノワールの樹が植えられた。
畑はサンタ・イネズ・ヴァレーの西端、太平洋から16キロほどの距離。
サンタ・イネズ・ヴァレーの東西に横切る山々が太平洋への通り道となり、冷気を内陸に引き込むという、ユニークな地理的恩恵を受けている。
この海洋冷却の影響により、古典的なブルゴーニュ品種にとって理想的な栽培気候(リージョンI)が形成されている。
ヴィンテージ: 2019年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: ミディアム・ボディ
主要品種: ピノ・ノワール100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: サンタ・バーバラ・カウンティ
ネステッドAVA、他: サンタ・リタ・ヒルズ
畑: サンフォード & ベネディクト / Sanford & Benedict
ワインメーカー: ジム・エーデルマン / Jim Adelman
キャップ: コルク
アルコール度数: 13.5%