ウィラメット・ヴァレー全域の収穫量の少ない成熟した畑で、クラシックで負荷の少ない醸造技術を用い、丁寧に熟成させることで、これらの畑の個性を余すところなく表現し、この高貴なブドウ品種の純粋さを引き出しました。
FORAGERは、どのようにして、少量の美味しいピノ・ノワールを栽培し、選別し、小ロットでブレンドすることで、本格的な味わいと興味深いワインを生み出すことができるかを物語っています。
手入れの行き届いたLIVE認証のブドウ畑に加えて、カーボンニュートラルな森林管理協議会（FSC）認証の生分解性天然コルクも使用しています。
適切に管理された自然の畑では、年間約1/2トンの炭素が吸収されます。
FSC認証の再生紙ラベルには、堆肥化可能なインクを使用しており、また、軽量な（490グラム）再生ガラスボトルに切り替えました。
新しいラベルには、オレゴンの恵みであるジロール茸（アンズ茸）のヴィンテージ・ポラロイドが描かれています。
このゴージャスなピノ・ノワールは、熟したチェリーと繊細なバラの香りで幕を開けます。
若々しく快活で複雑な味わいには、熟したブラッドオレンジやコーラのニュアンスが感じられます。
柔らかなタンニンといわゆる "歯ごたえのある "酸が豊かな質感と融合し、驚くほど長く旨味のある余韻をもたらします。
最小限の介入で自然に造られた赤ワインなので、無害で自然な沈殿物が生じることがあります。
2021年のピノ・ノワールの深みは、ウィラメット・ヴァレーの2つの畑を使用しています。
1つ目は標約152m、LIVE認証を受けたジョリー（赤色火山性）土壌のドライ・ファーム。
2つ目はトゥアラティンのなだらかな丘陵地帯で、ウィラケンジー（堆積）土壌。
どちらも手摘みで剪定、収穫しています。
2021年の生育シーズンは、乾燥し、気温が穏やかな春から始まりました。
開花時には雨が降り収量を落とし、6月には短い猛暑が続きました。
9月には恵みの雨と冷涼な夜が訪れ、フレーヴァーの発育が促進されました。
少量ながら偉大なヴィンテージであり、長く記憶に残るでしょう。
9月9日から14日にかけて手摘みされた小ぶりなピノ・ノワールの房は、セラー内でも非常に丁寧に取り扱われました。
手選別を行い、約40％を全房。
破砕後は5トンの開放型発酵槽で低温浸漬しました。
破砕時にはごく少量の天然SO2を加え、土着の野生酵母で発酵を開始しました。
適度な発酵温度（29.4°）と1日1回のピジャージュは骨格を形成するのに役立ち、優しいプレス（<1bar）の後、樽でマロラクティック発酵を行い、その後11ヶ月間熟成させる事により、スパイシーさとヴェルヴェットのような口当たりに仕上げました。
10％のフレンチオーク新樽が脇を固めています。
軽い "つや出し" 濾過の後、38樽（～950ケース）を2023年7月に瓶詰め。
10代の頃に家族とともにフランス・パリに移住し、ワインの素晴らしさに魅了されたジョナサン・ペイは、アメリカに戻り大学で農学の学士号を取得した後、フランスワインのインポーターで働き、さらにワインの知識を深めました。
ロバート・モンダヴィ氏との共同作業の機会を得たことで、ナパ・カベルネについて深く学び、2004年にナパ・ヴァレーでTEXTBOOKを設立。
このワインはすぐに評論家から称賛され、熱心なファンを獲得しました。
2019年には国際的なワイングループに売却しましたが、今でも彼らのアドバイザーを務めています。
2008年の金融危機の混乱の中で、近隣のワイナリーが収穫一週間前に契約農家とのブドウ契約を破棄したことから始まったFORAGERは、困り果てている農家を助けようと、出来上がったワインの行き先が全く決まっていないにもかかわらず、ブドウの買い取りに同意したのが始まりでした。
現在はその土地の個性を最大限に生かした美味しいワインや少量生産のワイン造りを目指しています。
2003年にオーストラリアのペンフォールド社のワインメーカーと共に働いたことをきっかけに、温暖な気候でも冷涼な気候でも育つシラーの奥深さに魅了され、そのワイン造りに取り組み始めたSPICERACKは、暖かく晴れた日々と驚くほど寒い夜を持つソノマで育ったブドウから醸造されています。
その名の通り、様々なスパイスを感じることができる素晴らしいバランスを持つワインです。