2018年は6度の収穫を7週間かけて行い、複数のプレスロットとマセレーションロットを醸造しました。これらをブレンドすることで、ワインに素晴らしいテクスチャと複雑味が生まれ、味に広がりが出ます。2017年と比べて、アルコール度数が0.5前後低く、総酸度は少し高めです。そのまま飲んでも美味しいですが、お食事とのペアリングに最適です。オーナー醸造家のグラハム・タトーマーは、わずか16歳の時から地元サンタ・バーバラでワイナリーの仕事に携わり、カリフォルニアで最も古いとされるサンタ・リタ・ヒルズのLafondVineyardのリースリングの古樹に魅了されます。カリフォルニアの冷涼な産地から造られるワインはどれも軽やかで、フレーヴァーのニュアンスが豊かで、身が引き締まるような酸が特徴的です。そのスタイルの最も代表的な品種がリースリングです。リースリングはブドウ本来が育つその土壌の個性、品種そもそもが持つ魅力、パワー、フォーカス、そして美しさがそっくりそのままワインに伝わる唯一無二の白ブドウ品種です。2003年、リースリングに魅せられたグラハムは、オーストリアでも指折りのドライ・リースリングの造り手「EmmerichKnoll」に師事し、4度の収穫を経験し、アロマティック品種のノウハウを培います。そして、Knoll家はグラハムの2つ目の家族のような存在になり、オーストリアの土着品種と呼ばれるグリューナー・フェルトリーナーの魅力も教わりました。2008年の帰国後は、2つの単一畑のリースリングのリリースを皮切りに、自身のワイナリーとなる「タトーマー」を設立し、後にグリューナー・フェルトリーナーの栽培も開始します。タトーマーのアッパー・クラスのワインは、現在市場に出回っている「やや辛口」ではなく、「極辛口」のスタイルでリリースされます。2017年にリリースされたスタインヒューゲルはエントリーレベルのワインとして親しみやすい「辛口」のスタイルで醸造されています。ブドウ本来が持つ豊かな酸味がワインにそのまま感じられる為、リリース直後にそのまま飲んでも美味しいですが、お食事とのペアリングはもとより、長期熟成にも耐えられるワインです。ワイナリーの年間生産量はわずか2,000ケースです。グラハムは2014年にアメリカの全国紙「SanFranciscoChronicle」に「今、最も注目すべき生産者」としてフィーチャーされ、カリフォルニアにおけるアロマティック品種の先駆者的存在で、彼の右に出る者はいないと言われています。
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