ワシントン州最大のコロンビアヴァレーAVAの最西端、オレゴン州に跨るコロンビア・ゴージュAVAに位置するシンクラインは、バイオダイナミック農法の自社畑と、全てにおいて、環境に配慮しながら、革新的なワイン造りで世界に通用するワインを生み出す確固たるヴィジョンを持ち続ける限定少量生産のワイナリーです。
歓喜に満ち魅惑的。
この鮮やかなルビー色のワインは、満開の野生ベリー畑を散策しているような印象を与えます。
ブランブルベリーやシンブルベリーの魅力的な香りとフレーバーに紅茶の葉のニュアンスが加わり、ベーキングスパイス、湿った石のような食欲をそそる余韻が全体を美しく縁取っています。
標高の高い場所に位置する高名なブシェイ・ヴィンヤードのグルナッシュは、バランスの取れた酸味を持つ個性的なワインを生み出します。
何層にも重なった土壌と、冷涼でゆっくりとした長い成熟期間が、複雑なフレーバーの発展を可能にするのです。
マッキンリー・スプリングスのカリニャンは標高335mに位置し、ウォーデン砂質シルトローム土壌で、南北に畝を立てて植えられています。
標高のせいなのか、綿密な栽培のせいなのか、あるいは土壌のせいなのか、この畑は私たちが扱うブドウの中で最もバランスの取れた果実を与えてくれます。
果実はすべて手摘み後除梗。
発酵は野生酵母を使用し、手作業によるパンチダウン、ポンピングオーバー、ピジャージュで管理。
フリーランの果汁は別に保管し、ニュートラルなフレンチオークバリック樽(カリニャン)とオークの直立タンク(グルナッシュ)のコンビネーションで樽熟成。
2023年8月瓶詰め。
シンクライン(向斜)は地質学用語で、水平に堆積した地層が横圧によって曲げられ、くねくねと曲がった岩盤の谷となった部分を指し、ワイナリーから見えるコヨーテ・ウォール・シンクラインからその名前をとりました。
オーナーでありワインメーカーのジェームス&ポピー・マントン夫妻のワイナリーと自社畑は、ワシントン州とオレゴン州に跨るコロンビア・ゴージュAVAに位置しています。
彼らは2004年にAVAを設立したメンバーでもあります。
コロンビア・ゴージュは、冷涼で降雨豊富な西部と半乾燥地の砂漠地帯の東部に分かれ、彼らはこの特別な地域のブドウと、ワシントン州内の老舗一流栽培農家のブドウを使用しています。
オレゴンでピノ・ノワール造りをしていたカップルが1999年にたった76ケースからスタートしたシンクラインのワイン造りはずっと変わることなく、どのワインも繊細でエレガント。
自社畑はバイオダイナミック農法を採用し、「環境に配慮しながら革新的なワイン造りを続け、世界に通用するワインを生み出す」という確固たるヴィジョンを持ち続け、限定生産のワイナリーとして高い評価を得ています。