インクのような濃い紫色の色調。
煮詰めたチェリー、キャラメル、ベルガモット、そしてハーブのアロマ。
熟したブラックチェリー、焼きリンゴ、スパイスの効いたナツメグ、そしてココアパウダーの香り豊かな味わいです。
クルミの砂糖漬けやトーストしたオークの香ばしく甘やかなフレーヴァーが長い余韻とともに続きます。
2019年の生育期は、カリフォルニア州のほとんどのブドウ産地にとっては遅めのスタートを切った年でした。
春先の雨の多さと気温の低さのため、ブドウはゆっくりと生育しました。
気温の低さが続いたため、ハングタイムは長く、例年より糖分が低めのブドウができました。
その結果、栽培家たちは、2019年のブドウは香り高く、フレッシュな酸を感じ、素晴らしいバランスが取れていると高い評価を下しています。
ソノマやメンドシーノ、そしてレイク・カウンティーを含むノース・コーストの最高のブドウ栽培地域の果実を使用しています。
ブドウのほとんどは 、火山性の岩質土壌、そして山側の傾斜のある畑から収穫され、ワインに力強い骨格と凝縮感をもたらします。
2日間の低温浸漬の後、ブドウは破砕され、比較的高い温度でステンレスタンク内で一次発酵。
マロラクティック発酵後、ユニークでリッチな香りのキャラクターをもたらすために使用済みのバーボン樽を混合し、残りは伝統的なフレンチ、フレンチ、ハンガリー、アメリカン樽で7ヶ月熟成されます。
セバスチャーニ・ヴィンヤーズの歴史は 1825 年にさかのぼります。
その年地元ネイティブ・アメリカンのアシストによりサンフランシスコ、ソラーノの近くにフランシスコ教会の伝道師達が初めてのワイン畑を造り、そして結果これらの畑はカリフォルニア北部の一番古い畑の一つとなりました。
創立者のサミュエル・セバスチャーニは 1895 年にアメリカへ移住、イタリア、トスカーナ地方でワイン生産経験があり、1904 年この畑は彼の手に渡りました。
ソノマ地区にある丘陵など山々の採石場からの石運びをし、サミュエルは十分なお金を貯める事が出来ました。
この石というのはサンフランシスコの歩道の基盤となり今でも残っています。
アメリカに移住する前に学んだ巧みで高度な技術を用い、良質なソノマのワイン造りに着手します。
1944 年のサミュエルの死後すぐに、彼の息子オーガスト・セバスチャーニと彼の妻シルヴィアが父の意志をしっかりと受け継ぎ、ワイナリーの生産量を100倍に増加、独創的な発想をもとに、人気のマグナムなどの価格付けなどプレミアムヴァラエタルワインを使って成功へ導きました。
"Nouveau"ガメイ、ボジョレーなどをアメリカに紹介、"Eye of the Swan" と呼ばれピノ・ノワール・ブランとして知られているブラッシュ・ワインも造りました。
このワインの色はオーストラリアのブラック・スワン(黒鳥)の目の色、ピンク色を思い出させるのでした。
そして全ての試みや努力の結果、オーガストはすぐにアメリカの最も熟練された革新的ワインメーカーの一人として名声を得ることに。
この有名なワイン醸造ファミリーの 3 代目マリー・アンはセバスチャーニ・クネオの代表、チーフ・エグゼクティブ・オフィサーとしてリーダーシップ的先導する役割を果たし続けています。
今日、マリー・アンの関心事は待望の 2 年プロジェクトで、1903 年創立当時のオリジナルなワイナリーを復元、またそれに向けての改良への取り組みにあります。
伝統ある葡萄品種全てはソノマで元気に育っています。
しかし気候、土壌、標高、日照量、そして畑自身の力全てにおいて、それぞれの品種にとってカウンティの中で理想的な場所があるようです。
100 年近くの葡萄栽培またソノマ・カウンティでのワイン造りを通して、模範として見せるに値する最高の葡萄だと深く感じています。