モントレー最大の家族経営のブドウ栽培農家であり、ワインメーカーであるシャイド・ファ ミリー。
実際にその名を目にすることが少なくとも、この地域の多くの有名ワイナリーで彼 らのブドウは使用されています。
アメリカ国内でも数少ない風力自家発電を持ち、サステイ ナブルにも大きな力をいれているシャイド・ファミリーの、通常はテイスティング・ルーム を訪れないと手に入れる事の出来ない貴重なワインが、このシャイド・ヴィンヤーズ・シ リーズです。
<数量限定品>シャンパーニュの製造工程をご存知の方なら、それが労を惜しまずに造られる特別なワインであることをご理解いただけるでしょう。
だからこそ、私たちのスパークリング・キュヴェは、創設者アル・シャイドの愛する母親であるイザベル・アドルフィン・ピアースにちなんで名付けられました。
このスパークリングを造る際の手抜きを許さないメトード・シャンプノワーズ(トラディショナル方式)の手法同様、イザベルは昔気質の人でした。
彼女にとって「店で買ったもの」は、それが複雑なかぎ針編みのアフガンであろうと、孫娘のためのフェイク・レッドの毛皮のコートであろうと、口の中でとろけるようなブロック肉の煮込みであろうと、愛情込めて手作りされたものほどの価値はありませんでした。
彼女は、忙しく手を動かすことは心を幸せにすると固く信じており、一生懸命働き、人々の世話をすることでそれを実践してきました。
2018年のイザベル・スパークリング・ワインはエレガントで複雑なキュヴェで、青リンゴ、洋ナシ、柑橘類、ブリオッシュと立ち上る酵母の香りを持ちます。
爽やかでバランスの取れた酸味、明るい果実の香り、デリケートな泡の余韻があります。
深く愛され、惜しまれつつ逝去したイザベルに捧げます。
創設者アル・シャイドの母イザベルの名を冠した約1haの小さな畑イザベルズ・ヴィンヤード。
サリナスの南、サンタ・ルチア・マウンテンズの麓に位置し、冷涼で日当たりの良い地形は、引き締まったストラクチャーのシャルドネとピノ・ノワールを栽培するのに最適な場所です。
2018年の生育期は、ここ数年で最も穏やかなヴィンテージでした。
必要な時にタイミングよく降る雨に始まり、平年より涼しい春を迎えた事により開花時期は6月と少し遅れました。
そして8月にきちんと気温が上がった事により、果実の成長と色素の成長は遅れを取り戻しました。
秋のコンディションは完璧で、気温は穏やか、大雨が降る事もなくブドウはゆっくりと着実に熟すことができました。
その結果、ワインメーカーの夢であった、素晴らしい品質と風味のポテンシャルを持つ素晴らしい果実が出来上がっています。
イザベルはシャンパーニュ方式で造られます。
一次発酵は、品種の香りを高め、自然でデリケートな特徴を保つために、低温でゆっくりと行われました。
次に、糖分と酵母を加えて瓶詰めし、瓶内で二次発酵を行います。
瓶内二次発酵中、通常は放出されるはずの二酸化炭素が閉じ込められ、輝きと泡が生まれます。
澱の上で36ヶ月間熟成させた後、ワインをゆっくりと傾け、角度を徐々に大きくしながら回転させ、澱をボトルネックに沈殿させます。
その後、沈殿した澱を凍らせて「栓」を作り、排出します。
スパークリング・ワインは、発泡性を維持するために素早くコルク栓がされ、イザベルが誕生しました!シャイド ヴィンヤーズの創立者、アル・シャイドは1972年にカリフォルニア州・モントレー郡のグリーンフィールドの町はずれに4 haの土地を初めて購入しました。
当時のモントレー郡はワイン用葡萄の栽培がまだ始まったばかりでしたが、アルはこの地域のワインづくりの将来性に強く惹き付けられました。
そこで葡萄栽培用気候地域分布地図を1960年に作成したカリフォルニア大学 デイヴィス校の葡萄栽培の権威、A. J. ウィンクラー教授に相談をしてリージョンⅠからリージョンⅣまでの地域を持つモントレー郡内に土地を順次購入し、各リージョンに適した葡萄品種を植え付けていきました。
アルの創立したシャイド ヴィンヤーズは順調に発展し、1986年に長男のスコットが、1988年に葡萄栽培のスペシャリスト、カート・ゴルニックが、そして1992年には娘のハイディが経営に参加し、更なる発展を遂げました。
今では南北112kmに及ぶサリナス渓谷のリージョンⅠからリージョンⅣまでの地域に12の自社畑(合計1,600ha)を所有するまでになりました。
また、180万ケースの生産能力を持つ最先端の設備を誇るワイナリーと手づくりワイン用の小さなワイナリーを建て、ワールド・クラスのモントレー産のワインをつくり続けています。