最初はシャイで控えめな印象ですが、グラスの中で空気に触れることでアロマが際立ちます。黒果実、桑、アスファルト、ブラックチェリー、ローズメリー、土壌、香ばしいオーク、鉛筆の芯などのアロマがあります。2015年を思わせるような骨格を持ちます。暖かく乾燥していた2019年ヴィンテージらしい、しっかりとしたタンニンがあり、パワフルな印象です。デサフィオらしい凝縮感と鮮明な酸があります。空気に触れることでアロマが際立ちます。お肉との相性はバツグンで、長期熟成にも耐えられるワインです。カリフォルニア・カルト・ワインの代表格とも言われるスクリーミング・イーグルのオーナーがサンタ・バーバラに興味を示したのが2000年。アスパラガスを栽培した方がいいと言われた土地にボルドー系品種を植えました。本人曰く「これは大きなばくち」と言ったこの賭けが、ミッシェル・ローランやスタグリンの醸造家であったマット・ディーズの力により、カリフォルニアを代表するスーパープレミアムワインを生むことになりました。ロバート・パーカーは「彼らがあの土地でボルドー品種で成功した事は、度肝を抜かれるくらいの驚きです。」と評しています。ホナータは600エーカーのゴージャスで金色に光る丘です。そのうちの80エーカーはユニークなマイクロクライメイトや土壌により慎重に選ばれた土地です。その土地は50以上のブロックとサブ・ブロックに分割され、それぞれが異なる台木、クローン、植密度の組合せになっています。その結果、ワインメーカーのマットがホナータの為に必要とする多様な味わいが生まれます。ヴァーモント大学で植物・土壌学を専攻したマットは、大学卒業後ナパ・ヴァレーに移りスタグリン・ファミリー・ヴィンヤードでアンディ・エリクソンと共に働き、ボルドー品種について学びました。スタグリンで働いていた3年の間、ニュージーランドのクラギー・レンジでダグ・ワイザーの下、3つのヴィンテージのワイン造りにも携わり、シラーとピノ・ノワール造りも彼の経歴に加えられました。マットは南北両半球でのカベルネ・ソーヴィニョン、シラー、ピノ・ノワール造りを通して、ヴィンヤードのフレーヴァーを表現する事の重要さを学びました。ディーズは世界の最も偉大なワインは畑で造られると強く信じています。彼の幅広くバランスの取れた経歴と、この畑の高品質なブドウに対する情熱と共に、2004年にホナータに加わりました。ワイナリーのオーナーは、あの言わずと知れたカリフォルニアのカルトワイン「ScreamingEagle」のオーナーであるStanKroenke(スタン・クロエンケ)です。彼はアメリカのバスケットボール・リーグNBAのデンバー・ナゲッツ、そしてアメリカン・フットボールNFLのセントルイス・ラムズのオーナーで、サッカー・プレミアリーグのアーセナルの筆頭株主でもあります。
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