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Sanguis

Sanguis Misfit 2013

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ビエン・ナシード、ウォッチヒル、ストルプマン、ジョン・セバスチャーノなどの銘醸畑で指定ブロックのブドウを使用。

最終的なブレンドはシラー57%、グルナッシュ22%、プティ・シラー9%、ルーサンヌ7%、ヴィオニエ6%。全体の12%ほどはホールクラスター(全房)のまま発酵。フレンチオーク樽(新樽40%)にて22か月熟成。

黒胡椒、ダークチェリー、キャラメルやトーストと共にスモーキーなアロマを醸し出す、魅惑的なローヌブレンド。バターをたっぷり使ったプラムパイのフレーバーに微かなハーブと松の木を感じさせるフレーバー。

サンタ・バーバラの町中にあるブティックワイナリー「サングイス」の生産量は、年間1200ケースにも届きません。にもかかわらず、マティアス・ピピッグ(MatthiasPippig)の造るワインは設立当初からワインの評価機関のスコアは平均93.4点と驚くような高得点で、そのほとんどがメーリングリスト(現在新規会員の受付なし)の会員のみが手にすることができる、とても希少なワインです。

ロックミュージシャンになることを夢見てドイツから18歳の時にアメリカに渡ったピピッグは、アメリカの音楽業界が描いていたものとあまりに違うことを知り、ロサンゼルスのレストランで働き始めます。その後、当時人気の「ラ・ブレアベーカリー」で、後にカルトワインとなる「シネ・クア・ノン」を立ち上げたマンフレッド・クランクルと知り合い互いの将来を語り合います。90年半ばにフランクルはワインビジネスを始めますが、ピピッグはその機をゆっくりと待ち、2004年にサングイスを立ち上げました。ピピッグはサンタ・バーバラ周辺の銘醸畑を中心としたセントラルコーストのブドウを使用しています。どの農家もサステイナブル農法を採用し、生産量を抑えた良質なブドウを生産しています。

彼は正式に醸造学を学んだことはなく、地元のワイナリーで無償で働きながら学びました。彼が重んじていることはその製法や順序でなく、あくまでクオリティです。ワインは品種毎、ヴィンテージ毎にその人格を持っていると考えるピピッグは、ワインの名前、ラベルのデザインまですべてを自分自身で手掛け、一つ一つに命を吹き込みます。そのため、彼の造るワインのテイスティングノートに味わいや香りなどの記述がみられません。代わりに、そのワインを飲むことで描かれる情景や雰囲気が述べられ、ペアリングする料理や聞いてほしい音楽が書かれていることもあります。