Mid-40・ヴィンヤード、リヴァー・ブロック、リトル・ヒル・ヴィンヤードのブドウが含まれる。
フローラルなアロマ、熟したリンゴやアプリコットにわずかかなヴァニラとスパイスの香りが混じる。
上品な果実味とクリスプな酸味。
このユニークな気候風土を表現するシャルドネ。
トム・ロキオリの祖父はその昔NY に移住してきた大勢のイタリア系移民のひとりであった。
その後西海岸に移り1959 年、息子つまりトムの父であるジョーJr. とともにソーヴィニヨン・ブランとカベルネ・ソーヴィニヨンを植えた。
カベルネは熟さずその後70 年代に引き抜いたがソーヴィニヨン・ブランの畑は現在も残り、カリフォルニアで最も樹齢の古いもののひとつとなっている。
1968 年に父が当時まだ誰も植えていなかったピノ・ノワールの可能性を見抜き畑を拓いたことにより高品質なブドウ作りへのパッションが高まった。
80 年代より近隣ワイナリーにブドウを売り始め、その後ウィリアムズ・セリエムにも供給を開始した。
この畑には他にはない素晴らしいブドウが育つと確信したトムは大学卒業後数年間金融ビジネスに携わった後実家に戻り、父に自分達のファミリー・ネームを冠したワインを造ることを提案した。
J. ロキオリ・ヴィンヤード&ワイナリーの誕生である。
1985 年ピノ・ノワールの初ヴィンテージがすぐさまワイン・スペクテーター誌において、“The Best of American Pinot Noir” に選ばれ周囲を、そしてトム自身を驚かせた。
一躍注目の的となったトムはその後妻とともにブルゴーニュを旅した際に訪ねたある素晴らしい造り手のワインに感銘を受け、畑ごと、ワインのクオリティごとに細かくロットを分ける事を学び、この経験は現在も続く固有のテロワールを表現する彼のワイン造りの礎となった。
現在も非常に高い人気を誇るロキオリのワインは常に品切れでワイナリーのテイスティングルームでさえ飲めない場合もある。
この素晴らしいワインを口にできるのは極わずかの幸運なプロと愛好家だけである。