開花期に遅い春の雨が降り、結実が例年より軽かった。その結果、卓越した凝縮感と風味と複雑なアロマの保持が実現した。穏やかな秋の気温が果実の自然な完熟を促し、タンニンがゆっくりと調整され、理想的な糖度を持つ収穫となった。2019年は、長期熟成での変化を楽しめる素晴らしいヴィンテージとなった。
ブドウの供給元:
23%ラザフォード
19%カリストガ
24%マウンテン単一畑「20%ダイヤモンド・マウンテン、2%オークヴィル、2%その他のマウンテン・フルーツ」
34%ナパ・ヴァレー
樽熟成:フレンチオーク樽で18ヶ月熟成(新樽比率35%):夜間の収穫、選果、ステンレスの発酵タンクで3日間の華氏50度にて低温浸漬。タンクで15日間、平均発酵温度は華氏85~88度。マロラクティック発酵のために小樽でフリーランと極軽くプレスを行う。酵母A33、8時間間隔で1日3回ポンプオーバー。
エスプレッソ、ブルーベリー、完熟チェリーのノートが鼻に抜ける。シルキー且つボリュームのある口当たり、ブラックベリーとカカオの表情豊かなフレーバー。きめ細かいタンニンが果実の層を支え、滑らかなテクスチャーと複雑さが共存。フィニッシュの余韻は長い。
プロヴィナンス・ヴィンヤードは1999年にスタートし、瞬く間にナパ・ヴァレーのカベルネ・ハウスとして高い評価を得ました。イタリア出身の創業者一族は、"プロヴィナンス"、つまり正真正銘の起源を持つ真の高級ナパワインを生産するというビジョンを持ち成功を収めました。その後いくつかの企業が経営を引き継ぎ、2021年11月ローダイでアレン・ロンバルディを経営するロンバルディ家がこのブランドを継承することとなりました。
アレン・ロンバルディは東海岸出身のトーマス・アレンがカリフォルニアで上質なブドウ畑を探し見つけたローダイの畑を購入し立ち上げたワイナリーです。彼らはプロヴィナンスの豊かな歴史や時代を超越したスタイル、その力強い成長の可能性に惹かれ、個のワイナリーを継承しました。これまで以上に多くの世界中のナパワインの愛好家に、このワインのすばらしさを語り続けます。