銘醸地サンタ・ルシア・ハイランズの有機栽培自社畑ダブル・Lヴィンヤードからの極上ピノ・ノワール。
サンタ・ルシア・ハイランズAVAの北端に位置するダブル・Lヴィンヤードは最高品質のシャルドネが栽培されている。西側に向いたテラス状の畑に南北に植えられたブドウは太陽の光を最大限に受け、午後にはモントレー湾からの強い風が抜ける。このような条件により通常より長いハングタイムを維持し、ゆっくりと成熟したブドウは素晴らしいフレーバーとバランスのとれた酸を保つ。自社畑を手に入れた1997年から有機農法を実行するモーガンは2002年にオーガニック栽培の認定を受けている。
手摘みによる収穫後、畑で選果された後、ワイナリーで2度目の選果が行われた。野生酵母と培養酵母を両方使いオープントップのタンクで発酵を開始した。発酵後、ワインは40%新樽のフレンチオークに移され10ヶ月熟成させた。MorganLTなどを含む5種のクローンのピノ・ノワールをブレンド。
ワイルド・チェリー、ジンジャーやクローブなどのスパイス、バラの花びらのアロマ、ブラック・プラム、ナツメグなどのスパイス、森林の床など複雑なフレーバー。エレガントなタンニンとスレートのようなミネラル感を併せ持ち、熟したイチゴなど赤系の果実味が豊か。鴨のコンフィやプライムリブによく合う。
ダン・モーガン・リー(DanMorganLee)はサンタ・ルシア・ハイランズがAVAとして承認される前からこの地に注目し、良質のブドウを購入していました。モントレー湾からの冷涼な風により果実の生育期間が長いサンタ・ルシア・ハイランズは、1991年AVAに認定されたモントレーを筆頭する産地です。
もともと獣医学を勉強していたリーは、カリフォルニア州立大学ディビス校(UCデイヴィス校)に在学中ワインの醸造学と出会い、ワイン造りを決意しました。いくつかのワイナリーで修業を積んだ後、1982年モーガンワイナリーを設立したリーは、現在モントレー地区で最も良質で安定したプレミアムワインの生産者の一人として知られています。1996年に65エーカーの畑を購入し、双子の娘を授かった幸運にかけダブル・L(Lucky)ヴィンヤードと名付けました。購入当初は必ずしも理想的とは言えない土壌でしたが、あえて自ら土壌を改善する道を選び、2001年ダブル・Lヴィンヤードはサンタ・ルシア・ハイランズでは初めて有機栽培農地として認められました。環境に真剣に取り組むリーは有機的、かつ節水、省エネルギーな方法で畑を管理しています。そのため「SIP–SustainabilityinPractice※(持続的環境保全型ワイン生産)」としても認められており、サンタ・ルシア・ハイランズでは両方の承認を持つ唯一のワイナリーです。
モーガンでは、ダブル・Lヴィンヤードのほか、ギャリーズヴィンヤード、ロゼラズヴィンヤードなど一流栽培家のブドウを使い高品質なワインを生産しています。「テロワールの持つ特性、そしてぶどうの品種の特徴が忠実に反映されたワインを造ることこそが自分のゴールである」と、リーは語っています。
※ワイン・インスティテュートとブドウ栽培家組合が共同で、「カリフォルニア環境保全型ワイン連盟」を設立し、ワイナリーやブドウ栽培農家の取り組みを認証する仕組みです。