ロング シャドウズの取締役の一人でもあるアガスティン・ヒュネイアス(クインテッサ、ナパ・ヴァレー)が、ナパ・ヴァレーのトップ・コンサルティング・ワインメーカー、フィリップ メルカと供に造ったのがピルエット。
メルカは自身のラベルに加えて、ハンドレッド・エイカー、ブライアント・ファミリー、ダナ・エステート、ヴィンヤード29などの評価の高いワインを手がけています。
伝統的なワイン造りと最新の技術を融合させ、ワシントン州の最上の畑から少量のブドウを集めて、この魅力的な赤のブレンドを作りました。
この表現豊かなワインはゆっくりと開き、 万華鏡の様な赤と黒の果物の香りとオークのスパイスのフレーバーが姿を現すと、グラスの中で進化するようにさらに鮮やかさを増していきます。
口中ではリッチな凝縮感と質感を感じ、官能的な口当たりと洗練されたタンニンが長く、完成されたフィニッシュへと伸びていきます。
カベルネ・ソーヴィニヨンは、主にレッド・マウンテンの最高の畑から収穫されたもので、ピルエットに、この評価の高い地の特徴である豊かなストラクチャーと質感を与えています。
また、1972年に植えられたセージモアの古木のカベルネをわずかに使用することで、複雑さを加えています。
メルロは、ワインにジューシーで豊かな味わいをもたらします。
ホース・ヘブン・ヒルズのソネット・ヴィンヤードのマルベックはスパイスを加えます。
最後に、ダイナシス・ヴィンヤードのプティヴェルドがワインの色を引き立て、幾重にも重なる強烈なアロマとフレーバーに貢献しています。
ゆっくりと始まった春の後、2018年の生育期は急激に気温が上がりました。
そのまま暑い夏が続きましたが9月に入りその勢いが一気に衰え、穏やかになった事でブドウのハングタイムを長引かせました。
秋にはコロンビア・ ヴァレーらしい暖かい日中と冷涼な夜間のおかげで酸度を落とさずゆっくりと成熟しました。
その結果ワインはバランスがとれ、凝縮感と美しい質感をもつ芳醇なワインに仕上がっています。
このボルドースタイル・ブレンドの複雑味と豊かさを高めるために、複数の発酵テクニックを用いました。
手摘みしカベルネ・ソーヴィニヨンを400Lのフレンチオークの大樽で優しくローリングし発酵する事により、オークとダークフルーツのフレーバーをゆっくりと溶け込ませ、同時にリッチでしなやかなタンニンをもたらせます。
残りのブドウは伝統的なステンレスタンクで発酵、いくつかの選ばれたロットを長めにスキンコンタクトを行う事でワインの暗い色と中盤のフレーバーを高めます。
出来上がったワインはフレンチオーク(新樽85%)で22ヶ月熟成し、ろ過・ 清澄なしでボトリングしました。
ロング シャドウズは2002年にワシントンワインのヴィジョナリー(先見の明を持った)アレン シュープによって設立されました。
シュープは1984年から2000年までの間シャトー サン ミッシェルの社長兼CEOを務め、世界的に高名なイタリアのピエロ アンティノリ (コル ソラーレ)とドイツのドクター ローゼン (エロイカ リースリング)との国際的なワインづくりのパートナーシップを築きました。
ロング シャドウズはこの成功を礎に世界の主要なワイン産地の偉大なワインメーカーのエリート集団をワシントン州に招き、ワシントン州のコロンビア ヴァレーの葡萄栽培地の素晴らしさを明示するワールドクラスのワインをつくる為に設立されました。
それぞれのワインメーカーはシュープとワイナリー在住のワインメーカージル ニコールと個別にパートナーを組み、個々の典型的で最高品質のワインを各々の醸造法でつくり、独自のボトルに詰められています。