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Hanzell Vineyards

Hanzell Pinot Noir Sonoma Valley 2012

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ザクロ、チェリー、クランベリー等の赤果実の香りとバラ、ラヴェンダー、ビャクダン、インド系スパイスのニュアンスがあります。

口に含むと赤果実の香りが増し、ブラッドオレンジやタバコの印象があります。

滑らかなタンニンが長く複雑な余韻へと続きます。

飲む1?2時間前にデカンタージュすることをおすすめします。

ブドウ:de Brye, Sessions and Ambassador’s 1953 Vineyards 平均樹齢23年 生産:100% Estate(自社畑、自社生産、自社瓶詰) 一次発酵:低温浸漬:5日間 最高発酵温度:29?31℃ 発酵後の醸し:10?18日間 全房:8% このヴィンテージについて 春先は暖かくタイミング良く雨も降りました。

夏は珍しく熱波が訪れず、育成期間が長引きました。

収穫量が少なかった過去2年の影響なのか、2012年は粒がきっしりと詰まったとても立派なブドウが実りました。

クオリティが下がらないように、グリーンハーヴェストを何度も行い、ブドウの収量と濃度をコントロールしました。

第二次世界大戦後、在イタリア米国大使としてヨーロッパ経済復興計画に携わったジェームス・D・ゼラーバッハ氏によって 1953 年に設立された由緒あるワイナリーです。

大使在任中にヨーロッパのワインに魅せられたゼラーバッハ氏は、ブルゴーニュのトップドメーヌのワインに匹敵するカリフォルニアワインを造りたいと夢を見ます。

彼は初代醸造責任者として化学者のブラッド・ウェブを、ブドウ栽培責任者としてイヴァン・スコックを雇い、ワールドクラスのシャルドネとピノ・ノワールを生み出す事に成功します。

1963 年、ゼラーバッハ氏が他界し、ハンゼル・ヴィンヤーズは 1965 年にデイ夫妻に売却されます。

この空白の2年の間、1961年産と1962年産のハンゼルのワインはハイツ・セラーズのワインとして世に出回ったことは知る人ぞ知る事実です。

1973 年には醸造責任者としてボブ・セッションズが就任します。

彼は、初代醸造チームが作り上げた、エレガントでハンゼルらしいワイン造りを、その後28 年間継続し続けることとなります。

1975 年、ロンドン在住のオーストラリア人、女伯爵バーバラ・ド・ブリィがハンゼルを購入し、1991 年からは息子のアレクサンダー・ド・ブリィがワイナリーの舵を取ります。

2006 年には 4代目ワインメーカーとして、マイケル・マクニールが就任し現在に至ります。

ワイナリーの敷地の中心にある醸造施設は、コンフレリー・デ・シュヴァリエ・デュ・タートヴァンの一員であった設立者のゼラーバッハ氏がブルゴーニュのクロ・ド・ヴジョーのシャトーに模して建設を依頼した建物です。

その周りを囲むように当時植樹されたシャルドネとピノ・ノワールは、現在でも健全なブドウを実らせます。

シャルドネは 1953 年から途絶えず生産を続ける北アメリカ最古のブドウの樹として、ピノ・ノワールも北アメリカ最古のブドウの樹として知られています。

ワイナリー名の「Hanzell」は、設立者のゼラーバッハ(Zellerbach)氏の名字の一部「Zell」と、妻の名前「Hana」を掛け合わせて命名されました。

ハンゼルでは畑に実るブドウが全てを語ると信じ、ワインの醸造は可能な限りノータッチです。

とてもエレガントで繊細なワインで知られるシャルドネはフレンチオーク樽での熟成を控えめにし、MLF も一部のみ行います。

ピノ・ノワールは繊細な香りを生かすため、長めの低温浸漬を行い全体の 50%程をフレンチオーク新樽にて熟成します。

長期熟成型として知られるハンゼルのワインは、瓶内熟成を経る事で決して人工的には作ることのできない複雑な味と深い香りを作り出します。

ハンゼルのワインの真のポテンシャルは、この瓶内熟成によって引き出すことができるのです。

若いワインはもとより、ボトルで熟成したシャルドネとピノ・ノワールは必ずデカンタージュを行い、味や香りを最大限に引き出します。

カリフォルニアにおいて優れたバランスを持つシャルドネとピノ・ノワールを探求する組織として一世を風靡した「In Pursuit of Balance (IPOB)」の元メンバーであり、ヨーロッパを思わせるエレガントで鮮やかなワインを造ることに定評があります。