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Hall Cabernet Sauvignon Napa Valley 2019

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2019 年のカベルネ・ソーヴィニヨンは、ダークココアやレッドベリー、乾燥したハーブの香りが感じられます。

味わいは、果実味が溢れ、ほのかにスパイスやレザーのニュアンスもあります。

タンニンは洗練され、とても調和されており、長い余韻とともにバランスがとれています。

2019 年の生育期は、十分な降雨量により土壌の水分量も長く保つことが出来ました。

異常な暑さはほとんど起きず温かく長い夏と、霧がかった冷涼な朝が、生き生きと表情豊かなワインになる環境をもたらしました。

シーズンの終わりまで長く続いた比較的穏やかな気候は、印象的な色調、ストラクチャー、タンニンを可能にする生育時間をもたらし、ブドウのフレッシュさとバランスを保つのに役立ちました。

2019 年は素晴らしいヴィンテージとなり、酸が良く調和され、凝縮感のあるテクスチャー、そして奥行きのあるワインです。

ワインは、契約しているパートナーの小さな起伏にとんだ傾斜面のブドウから、我々が所有するオーガニックの自社畑までナパ・ヴァレー全土の畑から厳選されたブドウが使用されています。

沢山のロットをブレンドすることで、複雑味があるナパ・ヴァレーの景色を感じられる特徴をはっきりと表現しています。

2019 年は、26 もの畑からの75個のユニークなロットがブレンドされ作られています。

キャサリン・ホールが初めてワインの仕事に携わったのは、彼女の家族がメンドシーノで経営していたブドウ畑の仕事でした。

その頃から彼女は将来、ファイン・ワインと芸術品、そしてアートな建築物が融合する場所を作りたいと思うようになります。

ホール・ワインズはその夢が現実となった形であり、優れたワインが現代的な空間で体験できるナパ・ヴァレーを代表するデスティネーション・ワイナリーです。

2003 年にキャサリンと夫クレッグ・ホールが購入したセント・ヘレナにあるワイナリーの敷地には、それまでナパ・ヴァレーの共同組合の醸造所がありました。

ここは当時ナパ・ヴァレー全体のワイン生産量の 4 割が造られていた場所です。

そして禁酒法時代以前には、ここにBergfeld Winery があったことが知られていて、ワインの銘醸地として知られるナパ・ヴァレーにおいて 150 年以上の歴史を誇るロケーションです。

クリントン政権で駐オーストリア米国大使の任務を終えたキャサリンは、2013 年 7 月「ホール・セント・ヘレナ」として正式にワイナリーをスタートさせます。

同年、Bergfeld Winery 時代から残っていた 1885 年に建てられた納屋の修繕工事、重力式ワイナリーと最先端のビジターセンターの建設が完了し、カリフォルニアのワイナリーで初となる、LEED Gold(建築や都市の環境性能評価)の認証を得ることに成功します。

ワイナリーが所有し、栽培する 150 ヘクタールを超える自社のブドウ畑は、全てCCOF のオーガニックの認証を受けています。

最先端技術を導入し、環境に優しい栽培を行いながら、ナパ・ヴァレーの土壌と風土が感じられるワイン造りを心がけています。

醸造を担当するのは副社長スティーヴ・レヴェックで、彼が造るカベルネ・ソーヴィニョンとソーヴィニョン・ブランは「ワイナリーの顔」として知られ、ナパ・ヴァレーらしさを最大限に表現しています。

過去にはスティーヴが造った2013 と2010 のHall Exzellenz Red と2013 Rainin Vineyard Cabernet Sauvignon(共に国内未輸入)がロバート・パーカーから 100 点を獲得しています。

ホールでは、Community, Arts, Responsible Business Practices, and Entrepreneurship の頭文字をとって「C.A.R.E(. ケア)」と題し、最上級のワインを造り上げる信念はもとより、コミュニティやアートを通じて、社会において望ましい組織を作ることに力を入れています。

自治体と連携したファンドレイジングや、地元アーティストへの投資、 Craig and Kathryn Hall Foundation を通じてのナパ・ヴァレー在住の起業家の活動支援等を積極的に行っています。

絶対的な安定感を誇るナパ・ヴァレー産のワインでありながら、従業員やコミュニティからも高い信頼を得ていることから、どのアングルを取っても一流の家族経営のワイナリーといえます。

ラベルにも描かれている、ワイナリーの入り口に大々的に展示されている大きなウサギは、豊穣多産・繁栄のシンボルです。