チェリーレッド色。
ブラックベリー等の黒い果実の香りやローズマリー等のハーブの香り が複雑なアロマを生み出します。
かすかな黒鉛や黒胡椒も感じられます。
生き生きとした酸味も印象的で骨格のしっかりした後味の長いワインです。
土壌:畑畑は沿岸山脈を横断するように位置し、主に火山由来の安山岩や玄武岩、流紋岩からできた赤い花崗岩の土壌にブドウが植えられている。
カルメネールが植えられているブロックは、渓谷やから運ばれてきた土壌が堆積した沖積層や、ティンギリリカ川から運ばれてきた砂やシルトの堆積物が混ざった土壌。
下層土は標高の低い部分や川に近接して居る事もあり変動する地下水層がある。
有機物は 3%で低-中程度、泥質と砂質ロームの中間で保水性は中程度、pH5.8-6.2 で弱酸性。
コルチャグアは地中海性気候。
2015-2016 はエルニーニョ現象の影響を受けたシーズンだった。
冬は温暖で霜の害も無く降水量は少な目の 400mm。
春と夏は涼しく、芽吹きは前年より 2 週間遅れた。
このシーズンの大きな特徴は、ロス・ロブレスで秋に2 度降った雨で、4 月 15-17 日、23-24 日で 200mm の雨を記録した。
樹のバランスや生育を自然の力で促すバイオダイナミック農法のお蔭で、皮の厚いブドウをつけ適切なキャノピーマネージメントで育てられたブドウの樹は、雨にも耐えて大きなダメージを回避した。
収穫したブドウはベルトコンベアに乗せられ、葉やダメージのある房が取り除かれます。
選別されたブドウは除梗され 、果粒は振動するテーブルの上でサイズの選別が行われます。
果粒は丁寧に発酵タンクに移され、アルコール発酵前に 5 日間 8℃で 低温浸漬され、その後ステンレスタンクと セメントエッグ タンクで発酵されます。
温度は24 26 ℃で天然酵母で発酵され、 ポンプオーバーやパンチダウンが適切に行われます。
トータルでマセレーションに期間は 20 2 5 日間になります。
マロラクティク発酵はその後のオーク樽やセメントエ ッグタンクで自然に始まります。
ワインは 1 2 か月熟成され、 35 ミクロンのフィルターに軽くかけられボトリングされます。
シグノス・デ・オリヘンとは「その土地の印、サイン」の意味。
チリのワイン産地の中でも最も冷涼な地域の一つとして知られるヴァレ・カサブランカは、寒流のフンボルト海流の流れる太平洋にほど近いエリア。
その冷涼なカサブランカのブドウに焦点を当て、そこに育つ品種の個性をボトルに詰めたのが、このシグノス・デ・オリヘンです。
冷涼な土地でゆっくりと育ったブドウは、酸が豊富で、多くのアロマを蓄えた、宝物のようなブドウです。
そして、有機栽培/ バイオダイナミック農法だからこそ表現できる、真の品種の個性が表現できると確信しています。
ラベルにはその品種に相応しいシンボルマークが印として描かれています。