柑橘や花、はちみつ、トーストなど複雑さのあるエレガントな香り。クリーミーな質感とみずみずしくピュアな味わい。魚のグリル、アルザスの郷土料理などと好相性。急斜面で南向きの畑にある非常に痩せた軽石の多い、「トゥルクハイム」と呼ばれる細かく砕かれた花崗岩土壌。リクヴィールの泥灰土に植えられた樹齢の高いブドウを50%使用。
空気圧プレスでゆっくりと圧搾。
数週間かけて発酵し、木製フードルで数カ月間シュールリー熟成。メイエ・フォンネは、コルマールの北西約7km、オー=ラン県のカッツェンタール村(katzenthal)に位置するドメーヌです。メイエ家は1732年にスイスよりこの地に移住してきたファミリーで、1877年生まれのフェリックス・メイエがぶどう栽培農家を創業したのがドメーヌの始まりです。当初は協同組合にぶどうを売っており、元詰めを開始したのは、現当主の父親であるフランソワがドメーヌに参入した1960年代に入ってからの事です。現当主は5代目、創業者と同名のフェリックス・メイエです。ドメーヌは、フェリックスが1992年に引き継いだ後、急激な発展を迎えます。フェリックスはマコネの醸造学校でBTS(高等技術者免許)を取得し、卒業後は、ツィント・ウンブレヒト、ドメーヌ・デュジャック、コント・ラフォン等、名だたるトップ生産者の下で修業を重ね、自らのワイン哲学を確立させました。フェリックスの造るワインは、ぶどう品種の個性を大切にしながら、液体のピュアさに、軽さと強さを両立させたようなスタイルです。瓶詰め後の早い時期から楽しめ、一方で、熟成させると複雑味と奥行きが出てくるようなワインを造る事を信条としています。また、ワインに複雑味や潜在能力を与え、テロワールを表現するために、アルザス地方では非常に珍しいシュール・リーにてワインの熟成を行います。すべてのワインに天然酵母を使用し、バルーンプレスでゆっくりと圧搾しています。ぶどう畑は、6つのグラン・クリュを含め約18.8haドメーヌの本拠地カッツェンタールにはメイエ・フォンネの誇るグラン・クリュ「ヴィネック・シュロスベルグ」を所有し、更にはマルセル・ダイスやボット・ゲイル、トラペ等の一流ドメーヌが最上級キュヴェとしている「ショーネンブール」も所有しています。現在、メイユール・ヴァン・ド・フランスでは二ツ星を獲得しており、ワイン専門誌でも「若き希望の新星」と絶賛されている、アルザス若手の中で注目度ナンバーワンの造り手です。