このドメーヌの歴史はジュラやカリフォルニアでワイン造りを学んだ当主のオリヴィエ・メールラン氏が1987年にマコネ地区で中世から続く歴史あるドメーヌ「ドメーヌ・デ・ヴュー・サン・ソルラン」を購入し継承した所から始まります。
マコネ地区はコート・ドールよりも標高が高く、急斜面に存在する畑には強い風が吹いてるのが特徴です。
マコネ地区では生産者全体の95%が除草剤散布と機会収穫を行っていますが、メールランでは当初より現在に至るまで化学肥料や除草剤を一切使用せず、畑を頻繁に耕し。
完熟した健全なブドウを選別して手摘みで収穫をしている数少ないドメーヌです。
風が強い斜面の畑で栽培しているブドウには害虫が付着しにくいので、殺虫剤を散布する必要もありません。
発酵前にぶどうの実を傷つけないために小さな箱に入れて収穫し、セレクションテーブルで果実を再度選別したのち、素早く発酵タンクに入れ、発酵させます。
シャルドネは全貌発酵、ピノ・ノワールは100%除梗(ガメイは全房発酵)。
完全なマロラクティック発酵、コラージュせず、ノン・フィルタレーション、または最低限のフィルタレーションで瓶詰めします。
手作業で丹念にワイン造りを行うオリヴィエ氏は、マコネ地区の高品位のワイナリーのリーダーとしての地位を確認しています。
コート・ドールの醸造家たちがマコネ地区に進出するよりもずっと前からこの地を知り尽くしているオリヴィエ氏のもとには、ドメーヌ・コシュ・デュリの4代目当主ラファエル氏など、多くの醸造家の卵たちが研修生として訪れました。
また、マスター・オブ・ワインのジャスパー・モリス氏は、オリヴィエ氏をマコネ地区を代表する最高のワイン醸造家の一人として紹介しています。
さらに2012年には、ムルソーのトップドメーヌ「コント・ラフォン」の当主ドミニク氏とともに新たなワイナリー「シャトー・デ・カール」を興しています。
現在、二人の息子、テオ氏とポール氏もドメーヌに参加し、今後、更なる品質の向上に期待が高まるドメーヌです。
【ドメーヌ・メールランによるマコネ地区の個性】●マコン・ラ・ロシュ・ヴィヌーズ・・・・・・ミネラリティ、塩気、フレッシュ感●プイィ・フュイッセ・・・・・・長い余韻、力強さ、長期熟成型●サン・ヴェラン・・・・・・女性的、なめらかさ、フルーティーさ