スミレとブルーベリーの香りにあふれ、味わいには果物と湿った土のニュアンスがあります。しかしこのワインのキーワードは、「丸み」です。テクスチャーには荒さや重さが全くなく、絹のような滑らかさと可愛らしさがあり、心地の良い味わいです。長い余韻には、ワインをキレイな印象で終わらせるのに十分な輝きがあります。このワインには、メンドシーノ郡レイトンヴィルという町にあるアルダー・スプリングスの畑のタナが使われています。タナの区画は比較的若めですが、標高700m の南向きで細かい砂岩の急勾配の斜面に植えられています。海からの距離と標高の高さが組み合わさり冷涼な産地となっていますが、タナが完熟するのに十分なハングタイムも持ち合わせています。2019 年10 月4 日に収穫したブドウは、ステンレスタンクで自発発酵させ、12 日間ポンプオーバーしました。バリックで熟成させ、マロラクティック発酵は自発的に促しました。瓶詰め前に一度澱引きをし、第一発酵後と瓶詰め前の2 回、ごく少量の亜硫酸塩を使用してあります。無濾過・無清澄。「Cruse Wine Co.」と「Ultramarine」は今、世界中から最も注目を浴びているカリフォルニア・ブランドです。この 2 つのブランドのオーナー兼醸造家である Michael Cruse は、UC Berkley 校で生化学を専攻し、卒業後は SutterHome や Starmont 等で科学的な観点から醸造を学びました。フォーマルな醸造の教育は一切受けていなく、手探りと現場での経験をもとにワイン科学を全て独学で学び、2013 年に Cruse Wine Co. と Ultramarine を設立しました。そして、そのわずか 3 年後に「サンフランシスコ・クロニクル」紙でWinemaker of the Year に選ばれ、カリフォルニア・ワイン業界における異端児として脚光を浴びます。「Cruse Wine Co.」ブランドではカリフォルニア特有のピュアな果実味と透明感、そしてしっかりとした骨格を持つ感受性の高いワインを、Ultramarine」ブランドではシャンパーニュのレコルタン・マニュピュランをインスピレーションに、単一畑、単一ヴィンテージの香り高い手造りスパークリング・ワインを生産しています。アメリカ現地の星付きレストランでさえも年間の割当が数本のみで、数多くのソムリエやワインバイヤーが、喉から手が出るほど欲しがる人気ワインです。多様性の時代に入ったカリフォルニアワインを象徴するかのように、従来のスタイルやブドウ品種に囚われずに、複雑で個性あるフレッシュなワインを造ります。クチコミや SNS 等を積極的にマーケティング・ツールとして活用し、まさに次世代を担う新進気鋭のワインメーカーとして世界に飛躍しています。
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