1994年に植樹した最も勾配がきつい畑。ジョリー、ニキアという火山性の土壌が混じる為、多様性に富み、複雑味あふれるワインとなる。オレンジの皮、煮詰めたベリー、なめし皮のようなアロマがあり、口当たりは非常に上品で、軽やかな舌ざわり、やわらかな味わいながら、余韻は非常に長い。
クリストムはシングル・ヴィンヤードでテロワールの特徴を引き出したワイン造りを身上とする。
ヴィンテージ情報
2021年は年間を通して非常に乾燥した年だったが、開花の時期の雨が受粉に影響し小さな房となり収量は少ないながら、凝縮した果実となり、ここ10年の中でも素晴らしい品質の葡萄が収穫出来たヴィンテージとなった。
乾燥した年であったが中間地点7月の少量の雨が若木や表土の薄い岩がちの畑の高樹齢の樹には大きな助けとなった。
8月に高温の日が数日あったが栽培チームの努力により大きなダメージはなく、その後の涼しい8月~9月が十分な成熟をもたらし、酸が落ちないバランスの良い葡萄となった。
テクニカル情報
醸造方法:52%は全房発酵、1.5~5トン容量の開放発酵タンクで自然酵母のみで醗酵。
パンチダウンは日に1-3回、優しく圧搾し、重力で仏産樽(フランソワ・フレール他、数種類)に移し、18ヶ月樽熟成。(新樽率38%)
清澄は卵白のみ、フィルター無し
テイスティング・コメント
火山性土壌のため鉱物的なミネラル感がたっぷり、淡いルビー色、香りはやや控えめながら、ブラック・チェリー、リコリス、ベルガモット、ベイキング・スパイス、土と濡れた葉のアロマが溢れる。
味わいはミディアムからフル・ボディで、シルキーな口当たりが素晴らしく、十分に熟した果実とスパイス、土のニュアンスが一体となる。
しっかりとしたタンニン、口いっぱいに広がる酸味、複雑な余韻が長く続く。
ジェシーの特徴は幾層にも重なる味わいの複雑さと魅惑的な旨味の複合。
畑情報
ジェシーは創業者のポール・ゲリーの父方の祖母の名前がつけられた11.5ヘクタールの自社畑。
1994年に植樹された東に面した最も勾配がきつい畑で、標高は105から172メートルと高低差が非常に大きく土壌も大きく2つに分かれる。
植樹率は1ヘクタールあたり5,710本と非常に密植率が高く、全ての樹が東西(斜面に垂直)に植樹されている。
コロンビア・ヴァレー玄武岩土壌でジョリー、サマム、ニキア、ライトナー、ウィッツェルなどウィラメット・ヴァレーを代表する様々な種類の土壌が含まれ多様性に富み、複雑味溢れるワインとなる。
斜面下部は表土が深く玄武岩に粘土が混じり保水性があり力強い葡萄となり、斜面上部は表土が薄くこぶし大の石が混じり葡萄樹にストレスがかかる為、酸を保持した複雑味に富んだ葡萄になる。
区画により大きな違いがあるのがジェシーの特徴で、それをブレンドすることによりワインに深みが生まれる。
日中は穏やかな気候で、夜間に強い風が吹き降ろしてくるので冷え込む為、葡萄は十分に酸を保つことができます。
その酸がワインに骨格と余韻の長さを与えます。
ヴィンテージ: 2021年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: ミディアム・ボディ
主要品種: ピノ・ノワール100%
原産国名: アメリカ
地方名: オレゴン
AVA: エオラ-アミティ・ヒルズ/ Eola-Amity Hills
畑: ジェシー・ヴィンヤード/ Jessie Vineyard
ワインメーカー: スティーブ・ドナー/ Steve Doerner
醸造: 全房発酵比率52%、1.5~5トン容量の開放発酵タンクで自然酵母のみで醗酵
熟成: 仏産樽(フランソワ・フレール他数種)にて18か月熟成(新樽比率38%)
キャップ: コルク
アルコール度数: 13.5%
JAN: 851573001075