大西洋に近いヴィーニョ・ヴェルデではアルバリーニョ（アルバリーニョ）が広く栽培されているアンドラス島で農業を1800年代から営んでいたゴメス家がカリフォルニアへ移住してから、サクラメント川の近くのこの畑でアルバリーニョを栽培している。この土地は深く豊かな土壌で、サクラメント・リヴァーから十分な水分が供給されているため、ドライファーミングを行っており、オーガニック栽培の認証に向け移行を進めている。
収穫後、全房のままプレスし、ジュースを二日間静置。ステンレスタンクにて3週間、15℃〜18℃で自然酵母発酵。ボトリングまで澱引きせず、SO2無添加、マロラクティック発酵無しで、酵母、少量の糖分を加えボトリング。4ヶ月間瓶熟させ、残糖を0にし、さらに澱引き。そして少量のワインと糖分を添加し完成。
軽やかでフレッシュな口当たり。グースベリー、キンカン、ストーンフルーツの花の芳香。好みを問わず多くの料理と相性抜群だが、特に焼きダコと合わせよう。
カリフォルニア大学デイヴィス校で出会った後、ダンとジャクリーン・パーソン（Dan&JacquelinePerson）は世界中を旅しながら働き、カリフォルニアでも様々なワイナリーで経験を積みました。この経験はワイン造りに対する2人の視点に影響を与えます。ダンはシュラムスバーグ・ヴィンヤードで3年間働き、カリフォルニアのブドウから伝統的なスパークリングワイン造りを経験したことから、カリフォルニアのスパークリングワインに新しい解釈が必要だと考えました。
「ブルゴーニュでボルドーを造ろうとする人はいない。気候も土壌も違うし、根本的にテロワールも違う......だから私は、単にシャンパーニュの模倣ではなく、カリフォルニアで何ができるかを証明するために始めたんです。例えば木の外側の果実は太陽の光を浴び、しっかりと熟すから果実の風味がとても強いでしょう。一方内側であまり日の当たらない木陰の果実はまだ硬く熟していない。一緒に味を比べてみれば、その違いが明らかにわかるはずです。ならばテロワールの全く異なるシャンパーニュ地方のスパークリングでなく、たっぷりとした太陽の光を浴びるカリフォルニアならではのスパークリングこそが、この土地とブドウを反映した“モダン・スパークリング”だと確信したのです。」
フラッグシップのアルバリーニョはサクラメント・デルタに位置するリッチで深い土壌の畑のブドウを使います。カベルネ栽培には向きませんが、アルバリーニョは樹勢が強いのでこの土地に向いているため、生き生きとした酸味とフレッシュな果実味を持つこの品種を使用しています。ブドウや畑の選定はカリフォルニア中の様々なテロワールのスティルワインを造ってきたジャクリーンが主導を取ります。
常に料理との相性を考えながらワインを造るため、ガス圧はシャンパンより少し低め、そしてエチケットのデザインは新鮮な魚介類とのペアリングに主眼を置き生み出されました。
自分たちならでは、カリフォルニアならではのスパークリング造りは彼らの崇高な追及です。