輝きと凝縮感があり、少し紫がかったルビー色。
黒スグリなどの黒系果実の心地よい香りと、ミネラル感もあります。
柔らかくてエレガントなタンニンがあり酸もしっかりとしているので、余韻も長くジューシーな味わいです。
10 年かそれ以上の熟成ができるポテンシャルがあります。
サーブする適温は16-18℃で、お召し上がりになる2 時間ほど前に抜栓しておくことをお勧めします。
シンプルに焼いただけでもソースがあっても、赤身の肉との相性は特にいいです。
「Vigno(ヴィーニョ)」は2009 年に始まったチリのマウレ・ヴァレーの生産者が始めたプロジェクト。
チリで古くから栽培されていたパイス種とのブレンド用として栽培されていたカリニャン。
地元消費用であった事や、農地改革の影響で結果的に見捨てられてしまった古樹のカリニャンを救う為に、生産者自らが立ち上がりました。
樹齢30 年以上、無灌漑の畑等、厳しい条件の下、ワインを造っています。
2019 年1 月現在16 ワイナリーがメンバーとなり、全ての生産者が同じデザインのロゴ「VIGNO」をラベルに掲げ、ワインをリリースしています。
<ブション・ファミリー・ワインズ>フランス移民のエミリオ・ブションがチリに入植したのが1887 年。
彼はコルチャグア・ヴァレーにブドウ畑を購入しました。
1970 年代にエミリオの孫フリオがマウレ・ヴァレーに畑を購入しワイナリーを設立。
これが現在のブション・ワイナリーのスタートとなりました。
21 世紀に入りチリワインの世界的な躍進と共にビジネスも拡大していきました。
現在、ワイン造りはフリオの子供達である4 世代目が引き継いでいます。
彼らは受け継いできたワイン造りを継続する一方、新しいことにもチャレンジしています。
古樹のカリニャンを救うVignoの活動にも積極的に参加し、またチリワインの原点とも呼ばれるパイス種にも光を当て温故知新的スタイルのワインを発信しています。
醸造家のクリスチャン・セプルベタは、英国の著名評論家ティム・アトキンMWの2019年チリ・レポートで、「ヤング・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、今チリで最も注目を浴びる醸造家の一人です。