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Bien Nacido & Solomon Hills Estates

Bien Nacido Estate Chardonnay 2021

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サンタ・バーバラで最も古いブドウ畑の一つ、ビエン・ナシード。ゴロゴロとした岩を含む土壌と急斜面、そして厳しい海風を受けるこの地だからこそ、時間をかけた熟成が持ち得る複雑味を生み出す。

有機栽培のビエン・ナシードのブドウを100%使用。1973年に植えられたブロックWの自根のシャルドネ。

夜間に手摘みで収穫し、全房プレス。その後、天然酵母による樽発酵とマロラクティック発酵を行った。熟成はフレンチオーク(45%新樽)で16ヶ月間シュール・リー。

無清澄、無濾過でボトリング。

たっぷりの太陽の光と涼しい海風に吹かれたような味わいは、まさにビエン・ナシードの真髄。完熟したバナナに焼きたてのロールケーキのような香ばしさ、アーモンドと海塩のニュアンス。リッチで粘性のある味わいが、全体を引き締める。10年以上のセラー熟成による優雅な変貌も期待できる。

ビエン・ナシードの歴史は1837年、当時スペイン領であったアルタ・カリフォルニア州でトーマス・オリベラが2平方リーグ(約6100ha)の土地を二人の州知事から与えられたことから始まります。この土地の所有権はサンタ・マリア・メサからサン・ラファエル山脈まで伸びており、シスコック川に合流するカヤーマ川に接しています。

1855年、トーマス・オリベラはランチョ・テプスケを義理の息子であるドン・ファン・パシフィコ・オンティヴェロスに売却し、翌年オンティヴェロスはレンガ造りの小屋を建て開拓を始めます。その後ワイン用のブドウ栽培を始めました。この古い小屋は現在もビエン・ナシード畑のブドウの畝に囲まれて残っており、地元のワインメーカーや栽培農家らのコミュニティにとって大切な憩いの場となっています。

1969年、カリフォルニアで5代続く農家であるミラーファミリーは、当時まだ発展途上だったサンタ・マリア・ヴァレーのワインカントリーの一画に土地を購入しました。1970年代初頭までに、ミラー家はブドウ畑を整備し、ビエン・ナシード・ヴィンヤード(BienNacidoVineyards)と命名しました。それ以来、OjaiVineyardやAuBonClimatなど、名だたるワイナリーのワインメーカーがビエン・ナシードのブドウを使い、素晴らしいワインを生産しています。サンタ・マリア・ヴァレーの東側に位置し、太平洋からの影響を強く受けるこの畑では、最高品質のピノ・ノワール、シャルドネ、そしてシラーが栽培されています。この土地のテロワールは、ゴロゴロとした岩の多い土壌、冷涼な気候、長い日照時間とブドウを優しく包む霧、そして日々畑で働く人々の思い、そのすべてが組み合わさったものです。

ビエン・ナシードのブドウが持つ個性や特徴は、日々誠心誠意畑と向き合い、使命感を持って作業をする栽培チームによって見いだされ、まさに彼らの献身的な労働を代弁しています。カリフォルニア中のワインメーカーがここのブドウを切望するのは、彼らがこのテロワールを実感できるからでしょう。

トレイ・フレッチャー

ミラー・ファミリー・ブランドに入社する前は、ナパ・ヴァレーのスタッグス・リープAVAやアルゼンチンのメンドーサ、カファヤテ地域などで働いた後、ドメーヌ・アルフレッドのアシスタント・ワインメーカーとして着任しました。その後、ソノマのリトライでアシスタント・ワインメーカーのポストに就き、カリフォルニアのセントラル・コーストにあるミラー・ファミリーの一員となりました。

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