アメリカンオークで12ヶ月熟成(新樽30%)。マザークローンとはペドロンチェリが1927年にドライクリークヴァレーの畑を購入した際、既にジンファンデルが栽培されていた伝統ある区画のクローン。締まった果実味、上品な酸味がバランス良く感じられます。
2021年ヴィンテージから新ラベルとなった。ホーム・ランチのマザー・クローンのブドウは植替えを経て樹齢40年になるが、最初にブドウ樹が植えられたときと変わらず、母が子どもを慈しむように、今日も心を込めて手入れをしている、新ラベルはペドロンチェリ家にとってホーム・ランチが大切な場所であることを母の姿を具現化して描いたものだ。
ヴィンテージ情報
2021年の生育期は理想的なコンディションで温暖な年であった。雨のない乾燥した気候は成熟を早め、ブドウの色も味わいも力強さを増し9月の第2週に収穫を迎え、濃厚なジンファンデル特有の風味と穏やかな酸を持つ濃縮した果実を得ることができた。
テクニカル情報
醸造・熟成:除梗後に温度管理されたステンレス・タンクで48時間低温浸漬し、除梗されたブドウは発酵タンクに移され、発酵期間中、毎日ポンプオーバーを行うとともに、フェノールを最大限に抽出するために、発酵時に果帽が浮き上がってきたら果汁のみを抜き、果皮や種子を空気に触れさせ酸化させてから数時間後に果汁をもどすデレスタージュを行い、色素やタンニンの抽出を促した。このワインの仕上りによく合う米国産樽(30%新樽)で12か月熟成させた。米国産は仏産に比べてやや樽の香りが強く、甘いニュアンスがつく。
テイスティング・コメント
シナモン、ホワイトペッパーのスパイシーさと 赤系ベリー、レッドチェリー、バニラ、リコリス、カルダモンなどのベーキング・スパイスのアロマとベリーの豊かな味わいがある。ベリーとスパイスのダイナミックな組み合わせが、丸みのあるタンニンとピリッとした後味をもたらす。それがドライ・クリークのジンファンデル、ペドロンチェリのスタイル。10%ブレンドされたプティ・シラーが色の濃さとストラクチャーをワインに与えている。今飲んで美味だが、3年から5年の熟成も楽しめる。
畑情報
ペドロンチェリのジンファンデルの畑はソノマのドライ・クリーク・ヴァレーにあり、1904年に植樹された由緒ある畑で、創始者であるジョン・ペドロンチェリが1927年に畑を購入。
いまでもこの老樹のクローンが実をつけてワインを生み出していることにこの名前の由来がある。
このワインにはホーム・ランチ・ヴィンヤード(自社畑)とブッシュネル・ヴィンヤード(ジョン・シニアの孫娘の畑)と近くのジョヴァノーニ・ヴィンヤードの古樹のブドウが使われている。
ヴィンテージ: 2021年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: ジンファンデル90%
ブレンド品種: プティ・シラー10%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ノーザン・ソノマ/ Northern Sonoma
ネステッドAVA、他: ドライ・クリーク・ヴァレー/ Dry Creek Valley
備考: 新コンセプト ラベル変更
ワインメーカー: モンス・リース/ Montse Reece
醸造: ステンレス・タンクにて48時間低温浸漬
熟成: 米国産樽で12か月熟成(新樽比率30%)
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 15.6%
JAN: 86942111028