パソ・ロブレスの西側、アデレイダ・ディストリクトにある有機栽培認証を持つ単一畑”ベイリー・ランチ”のジンファンデルを100%使用。
パソ・ロブレスのアデレイダ・ディストリクトにある有機栽培認証畑ベイリー・ランチのジンファンデルを100%使用。
今VTGは大部分をステンレスタンクで発酵させることにした。発酵の段階で予期せぬアクシデントに見舞われたが、大事に至らず凝縮感あふれる素晴らしいワインとなった。
大部分はタンクで第一発行を行い、一部のロットは自然酵母を使い発酵させた。全て同じ日にプレスされ、フリーランのジュースは、一緒にプレスされた分とは別に熟成させた。フレンチオークの新樽を30%使い、残りの70%はニュートラルなフレンチバリックで約8ヶ月間熟成された。2021年6月にブレンドされ、2022年3月に瓶詰めされるまで、1度、2度使用されたフレンチとハンガリーのバリックに戻され、マセレーションされた。
オラレーベリー、バラ、ブルーベリーパイのアロマが広がる。ベーキング・スパイスとチェリーの砂糖漬け、ダークフルーツをいっぱいに詰めたパイのような豊潤なフレーバー。シルキーな口当たりで余韻が長く続く。
※オラレーベリーはカリフォルニア州原産でブラックベリーとラズベリーの中間のようなベリー。
パソ・ロブレスの西側にあるピーチーキャニオンは、1988年にダグ&ナンシー・ベケット夫妻が立ち上げた家族経営のワイナリーで、パソ・ロブレスに最初に出来た10のワイナリーの一つに数えられています。テロワールを重視し献身的なワイン作りの姿勢が評価され、多数の受賞歴を誇り、模範的なジンファンデルを武器に、パソ・ロブレスをカリフォルニアの重要なワイン産地の一つへと押し上げました。
現在ワイナリーを引き継いだ2代目のジョシュ&ジェイク・ベケット兄弟は、ブドウ畑で両親の背中を見て育ちました。長年のワインビジネスに携わる中で、彼らは少し変わったアイデアでマーケットに可能性を見出しました。2004年に兄弟はピーチーキャニオンを離れ、クロニックセラーズを立ち上げ、独自のワインを作り始めます。ワインの質と巧みなマーケティング力でワイナリーを年産17,000ケースの規模へと成長させ、2019年にワイナリーエクスチェンジ社へ会社を完全売却。その後ピーチーキャニオンに戻り、正式にワイナリ―の経営を引き継ぎました。
これまでピーチーキャニオンはジンファンデルにより評判を築いてきましたが、現在栽培中のブドウは、ローヌとボルドー品種が40%を占めています。ジョシュとジェイクは最近また新しいヴィンヤードを手に入れました。ベケット・ファミリーは現在パソ・ロブレスの西寄り、海側に、102エーカーの自社畑を所有しています。全ての自社畑は、ウィロウ・クリーク、アデレーダ、テンプルトン・ギャップの3つのサブAVAの内にあります。パソ・ロブレスの老舗ワイナリーとして、これらの素晴らしいAVAのテロワールを最大限表現するため、2019年ヴィンテージより生産するすべてのワインをエステート・ワイン、自社畑で収穫されたブドウのみ使うワインとしました。