樹齢120年にもなろうとする1900年頃に植樹された自根のジンファンデル。サンパプロ湾の東に隣接するコントラ・コスタ郡にあり、湾からの冷たい風が吹き込み暑さは緩和される。地表から12mもある深い砂地の為、フィロキセラは生存出来ず、台木を使わず自根で育つ。房が地面近くに生い茂る為、砂地の保温効果により柔らかい独特の柔らかい味わいとなる。鮮やかで、完熟した果実の味わい、スパイスたっぷり、秀逸な酸が共存し、しなやかで柔らかいタンニンが特徴。生産量 226ケース/年
テクニカル情報
醸造:1980年代に使われていたレッドウッドの開放大樽にて醗酵(ソフトな仕上り)、天然酵母、全て手作業、仏産樽熟成(新樽比率25%)
ジョエル・ピーターソンからのコメント
樹齢120年にもなろうとする1900年頃に植樹された自根のジンファンデル。
ここの深い砂地では枝を幾つも伸ばし、まるでギリシャ神話に出てくる「ヒドラ(九つの頭を持った海蛇)」の様。
まさにブッシュ・ヴァイン(茫々と茂るやぶの灌木)。
他のカリフォルニアのジンファンデルと違い、房が地面近くに生い茂る為、ディアブロ山から吹く強い風が防御され、日中の強い日差しも葉が影となって避けられる。
また夜には砂地が保温した柔らかい暖かさが葡萄の成熟を穏やかに助け、砂地独特の柔らかい味わいとなる。
ワインは鮮やかで、完熟した果実の味わい、スパイスたっぷり、秀逸な酸が共存し、しなやかで柔らかいタンニンが特徴。
2018年はコクがあり、まろやかでリッチな赤や黒の果実味がたっぷり感じられる。
非常にバランスが取れており、滑らかで繊細なタンニンがあり、エレガンスと力強さが共存している。
畑情報
オークレイ・ロード・ヴィンヤード
サンパプロ湾の東に隣接するコントラ・コスタ郡にあり、サクラメント-サン・ホアキン・リヴァー・デルタの南、マウント・ディアブロの東に位置する。
暑い地区と思われがちだが、サンパプロ湾からの冷たい風がディアブロ山の影響を受け、吹き込み暑さは緩和される。
地表から12mもある深い砂地の為、フィロキセラは生存出来ず、台木を使わず自根で育つ。現在はサンフランシスコへの近郊居住都市であり、大きな電力施設やサンフランシスコ・ベイエリア高速鉄道(BART)が伸びようとして土地の買い占めが進んでいる。
つまり葡萄畑は減少しつつあり、ましてやシャルドネ、カベルネでないマイナー品種の古樹の畑は非常に少なく希少となっている。
樹齢120年にもなろうとする1900年頃に植樹された自根のジンファンデル
深い砂地の畑
ヴィンテージ: 2018年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: ジンファンデル90%、
ブレンド品種: カリニャン&マタロ10%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: コントラ・コスタ・カウンティ/ Contra Costa County
畑: オークレイ・ロード/ Oakley Road Vineyard
備考: 限定入荷 vinous 92+P Jan.2020 by Antonio Galloni
ワインメーカー: ジョエル・ピーターソン/ Joel Peterson
醸造: レッドウッド開放大樽にて天然酵母発酵
熟成: 仏産樽熟成(新樽比率25%)
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.6%