モントレーカウンティ内のいくつかのAVAを結ぶハイウェイ”G17"。この道をたどると旨いワインにたどり着ける。
サンタ・ルシア・ハイランズの畑(Paraiso,DoubleL,Rodnick,Mission)のブドウを使用。
オープントップ・タンクで発酵され、毎日パンチダウンが行った。これにより、エレガントなタンニンを維持しながら、美しいフレーバーを残す。フレンチオーク樽に移され10か月熟成。20%の新樽はワインに繊細なスパイスとバニラの特徴を与え、エレガントな果実味を強調しすぎることはない。
芳醇な黒い果実、ラズベリーのキャンディ、香ばしいスパイスのアロマがグラスから飛び出す。ミディアムボディでさわやかな酸味があり、紫色の果実と燻製肉の風味を持つ。
ダン・モーガン・リー(DanMorganLee)はサンタ・ルシア・ハイランズがAVAとして承認される前からこの地に注目し、良質のブドウを購入していました。モントレー湾からの冷涼な風により果実の生育期間が長いサンタ・ルシア・ハイランズは、1991年AVAに認定されたモントレーを筆頭する産地です。
もともと獣医学を勉強していたリーは、カリフォルニア州立大学ディビス校(UCデイヴィス校)に在学中ワインの醸造学と出会い、ワイン造りを決意しました。いくつかのワイナリーで修業を積んだ後、1982年モーガンワイナリーを設立したリーは、現在モントレー地区で最も良質で安定したプレミアムワインの生産者の一人として知られています。1996年に65エーカーの畑を購入し、双子の娘を授かった幸運にかけダブル・L(Lucky)ヴィンヤードと名付けました。購入当初は必ずしも理想的とは言えない土壌でしたが、あえて自ら土壌を改善する道を選び、2001年ダブル・Lヴィンヤードはサンタ・ルシア・ハイランズでは初めて有機栽培農地として認められました。環境に真剣に取り組むリーは有機的、かつ節水、省エネルギーな方法で畑を管理しています。そのため「SIP–SustainabilityinPractice※(持続的環境保全型ワイン生産)」としても認められており、サンタ・ルシア・ハイランズでは両方の承認を持つ唯一のワイナリーです。
モーガンでは、ダブル・Lヴィンヤードのほか、ギャリーズヴィンヤード、ロゼラズヴィンヤードなど一流栽培家のブドウを使い高品質なワインを生産しています。「テロワールの持つ特性、そしてぶどうの品種の特徴が忠実に反映されたワインを造ることこそが自分のゴールである」と、リーは語っています。
※ワイン・インスティテュートとブドウ栽培家組合が共同で、「カリフォルニア環境保全型ワイン連盟」を設立し、ワイナリーやブドウ栽培農家の取り組みを認証する仕組みです。