プリチャード・ヒルの自社畑No.90から。標高430mブランドの自社畑最上部、丘の一番上にある区画で、頂上を超えるとコルギンの畑が広がり、背中合わせの向き違いとなる。火山性の赤土岩がちで、霧の上、凝縮した小粒の葡萄となる。仏産樽(新樽70%)にて22ヶ月間熟成。濃厚でしなやかな力強さ、美しさがあり、プリチャード・ヒルのユニークな個性を表現。砕いたブラックベリー、野生のセージの香りに続き、新鮮なプラム、ミルク・チョコレート、ココアパウダーのニュアンスがあり、リッチで力強い味わい。タンニンは良くこなれ、ドライな余韻が長く続く。
テクニカル情報
醸造:樽発酵及び小容量の温度管理されたステンレスタンクで発酵。
仏産樽(新樽70%)にて22ヶ月間熟成。 (樽メーカー タランソーT5最高級樽5年乾燥材を使う、エルミタージュ、シルヴァン、他)
ヴィンテージ情報
2018年は冬の降雨が少なかったが、その後は全てが理想的に進んだ。
春に適当な雨が降ったことで葡萄はヴェレゾン(色づき)まで安定して生育し、夏は熱波もなく涼しく、長く、安定しており、じっくりと成熟した素晴らしい収穫を迎えることができた。
テイスティング・コメント
濃厚であるが、しなやかな力強さ、美しさ、そしてプリチャード・ヒルのユニークな個性を表現。
砕いたブラックベリー、野生のセージの香りに続き、新鮮なプラム、ミルク・チョコレート、ココアパウダーのニュアンスがあり、リッチで力強い味わい。
タンニンは良くこなれ、ドライな余韻が長く続く。
特に若いうちにはデキャンタージュを。
5-10年熟成させると、魅惑的なニュアンスが生まれる。
畑情報
プリチャード・ヒル自社畑 No.90ヴィンヤード (左図参照) 標高430m
ブランドの自社畑最上部、丘の一番上にある区画で、サンフランシスコ湾からマウント・セント・ヘレナまで一望できる息を呑むほど美しい景観。
霧の上に位置し、朝日を浴びながら、午後は涼しくなる。
岩が多く露出した区画で、収量は非常に少なく、果実が小粒の為、凝縮した力強い味わいを表現する。
この痩せた土壌で養分や水を得ようと葡萄の根は地中深く伸び、様々な要素を表現する複雑なワインとなる。
土壌タイプはSoburante/ソブランテ・ローム=赤みがかり、火山灰が混じる赤褐色の泥灰粘土。
大きなブロック状の岩が土壌のあちこちに残る。
水はけが良くまた適度な保水性もある為、最高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンを生み出す。
頂上を超えるとコルギンの畑が眼下に広がる。
土壌は似ているが、斜面の向きが違い、日照時間、冷たい風の入り具合が違う。
スタイルも独自の個性を表現したものとなる。
ヴィンテージ: 2018年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: カベルネ・ソーヴィニヨン100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
備考: Parker Point 95P Wine Advocate June 2022 by Joe Czerwinski
ワインメーカー: マット・ジョンソン Matt Johnson
醸造: 樽及び小容量のステンレスタンク発酵
熟成: 仏産樽発酵22か月(新樽比率70%)
土壌: Soburante/ソブランテ・ローム、火山灰が混じる赤褐色の泥灰粘土
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.9%