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Sorì Della Sorba

Sorì della Sorba Langhe Nebbiolo 2019

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ソリ・デッラ・ソルバの畑は、ワインに素晴らしい表現力、ストラクチャー、いきいきとした力、そしてエレガンスを与えてくれます。土着酵母のみを使って50%を全房発酵させた2019年のヴィンテージは、さらに気分が高揚するようなエレガントなニュアンスが加わっています。バラの花びら、紅茶、ドライチェリー、フェンネル・シード、トリュフ、そして森林の土のような印象がある、非常に香り高いワインです。ソリ・デッラ・ソルバの物語は、地中海からの海風とイタリアアルプスから吹く爽やかな風の両方を受ける、あまり手が入れられていない傾斜のきつい畑から始まります。ソリ・デッラ・ソルバの畑は、バローロの町から500m程しか離れていません。このピエモンテの丘では、様々な野生の植物や生き物、そしてトリュフの森が共存して美しいミクロフローラを生みだしています。ソリとはクリュを意味し、最高の畑のことをさします。標高が高く日当たりも良く、冬に降る雪も一番最初に溶けるほど日差しの強い南向きの畑です。また土壌は、粘土、砂、石が混ざった古代石灰岩です。畑は単一畑に指定されていますが、このワインはランゲ・ネッビオーロDOC内の単一畑ワインです。「ソリ・デッラ・ソルバ」はカリフォルニアワイン業界のサラブレッド、カルロ・モンダヴィ(CarloMondavi)とカルロのフィアンセであるジョヴァンナ・バグナスコ(GiovannaBagnasco)がイタリアピエモンテ州のディアーノ・ダルバ(Dianod'Alba)に設立したワイナリーです。カルロは「カリフォルニア・ワインの父」と呼ばれるロバート・モンダヴィの孫にあたるモンダヴィ家4代目の醸造家です。カルロは幼い頃からロバート・モンダヴィ・ワイナリーやオーパス・ワンでワインに触れ、父ティム・モンダヴィが2005年にナパ・ヴァレーでスタートした「コンティニュアム・エステート(ContinuumEstate)」では、栽培、醸造、販売、及びマーケティング等、運営に幅広く関わっています。2013年には弟ダンテと共にブルゴーニュ品種に特化したワイナリー「レイン(Raen)」を設立し、「ワールド・クラスのピノ・ノワール造り」が新たにモンダヴィ家の歴史の1ページに加わります。ジョヴァンナはラ・モーラに拠点を置き、バローロを中心としたピエモンテ州土着のブドウ品種からワインを生産する「ブランディーニ(Brandini)」を所有するピエトロ・バグナスコの娘です。「ブランディーニ」の醸造コンサルタントは、かつてガンベロ・ロッソ誌にて最優秀醸造家として評価され、自らのワイナリー、カ・ヴィオラを運営しながら数多くの伊国内のワイナリーをコンサルティングしているベッペ・カヴィオラです。ジョヴァンナはベッペのアドバイスに耳を傾けながら伝統やしきたりばかりのバローロに新たな革命を起こそうとしている若き才能です。「ブランディーニ」の栽培や運営に多方面から

関わっている彼女のアイディアで、今までバローロの世界では考えられなかったサトウキビを使った人工コルク(nomacorc)を採用して話題を集めました。カルロの曽祖父がイタリアマルケ州出身であったこともあり、カルロとジョヴァンナは意気投合し、二人だけの新しいワイナリー「ソリ・デッラ・ソルバ」の畑を購入します。サステナビリティへの関心や農業とワイン醸造学への研究心を持ち続けるカルロと、バローロに新たな風を吹き込むジョヴァンナがタッグを組んだ瞬間です。ディアーノ・ダルバの半分はバローロDOCGに入り、それ以外のブドウ畑はランゲDOCに属します。このランゲDOC内の標高500メートルの南向きの斜面に半円状に広がるように「ソリ・デッラ・ソルバ」の畑があります。粘土を含む砂質石灰岩が土壌で、地中海から吹き込む冷風の影響で温かい年はとても涼しく、寒い年はしっかりと日射量を確保できる1.2ヘクタールの小さくて特別な畑です。最も樹齢が高いネッビオーロの樹は1955年に植樹されたことが判明していて、現在では各区画のクローンの研究を勧めています。ワイナリーでは自然と社会に配慮する意味を込めてパーマカルチャーを実施し、生物多様性を守ると共に畑ではビオディナミ農法を取り入れたオーガニック栽培を徹底して行っています。自然との繋がりを最優先し、土着酵母と伝統的な醸造方法を採用しています。ワインはボッティ(Botti)と呼ばれるスロベニア産の大樽で熟成し、カルロとジョヴァンナが飲み頃だと判断したときにリリースされます。濾過や清澄は行わずに、デリケートでピュアな香りをワインに残します。