ワイン・スペクテーター誌でオレゴンのピノ・ノワール・マスターとして特集を組まれたこともあるワインメーカー、ケン・ライトは毎ヴィンテージ、最終的なボトリング前に、セラー内の全ての樽を細心の注意でテイスティングします。
この詳細で広範囲なテイスティングにおいて、ほんの数樽のみが、特に際立ち、圧倒的な素晴らしさを示すことがあります。
これらの樽をブレンドしたものが、このピノ・ノワール ”オーリック“です。
”オーリック”とは、「金を含む」または「生物をとりまくオーラ」という意味であり、ワイン自体が間違いなく生きていることにも由来します。
また、ボトルのデザインはこのワインが持っているシンプルな美しさを表現しています。
ケン・ライト・セラーズでは、自分たちの使命は、自然が与えてくれる贈り物を受け取り、その成長を自然に任せることであると考えています。
このワインはそのプロセスの最上級の表現であり、ワイナリー内で最高の ポテンシャルにあるものと位置付けています。
※ご注意ください。
このワインの生産量は非常に少なく、また限られた非常に良い年のみ造っています事をご了承くださいませ。
2022年はケン・ライト・セラーズにとって奇跡的なヴィンテージとなりました。
母なる自然は我々を驚かせ続けます。
記録的に遅い寒冷前線が新芽に大きなダメージを与え、収穫可能な果実が存在するかどうかが危ぶまれましたが、最初の奇跡は、記録的な豊作だったことです。
そして2つ目の奇跡は、収穫期の10月が記憶に残るほど乾燥し温暖に終わったことです。
ケン・ライトは2015年にオレゴンで初めてワインスペクテーターの表紙に取り上げられ、オレゴン・ピノノワール業界におけるその功績と地元での慈善活動が9ページにわたり紹介されました。
シングルヴィンヤード・ワインを得意とし、40年にわたり世界中で彼のワインは称賛され続けています。
ピノ・ノワールという品種は私たちの知るどの食べ物とも飲み物とも異なり、私たちと「畑・大地」を結びつける素晴らしい力を持っています。
それはまるで真っ白なキャンバスのようにブドウがそれぞれの土地の香りやフレーバーを吸収し表現するとケンは語ります。
ウィラメットヴァレーAVAは全て同じではなく、サブAVAを制定し、細分化の必要性を最初に説いたのもケンでした。
ケン・ライトがいなければ、今日のオレゴン・ピノノワールがここまで特殊性を持つこともなかったでしょう。
ケンはピノノワールの個性と土壌の関係性も明確にしており、海洋性堆積物土壌のピノはフローラルでスパイスにフォーカス、火山性堆積物の土壌ではより果実味に富んだワインに仕上がる傾向にあると述べています。