ジェイ・サマーズは1996年 J.クリストファーを設立し長年ワインメーカーを務めましたが、2019年に辞して以来この個人プロジェクトにすべてを捧げています。
現在はウィラメット・ヴァレー、ダンディ・ヒルズで数十年来の付き合いのある畑のピノ・ノワールでワインを造り続け、今後は生産量の上限を以前よりもかなり少ない1,500ケース程度にしたいと言っています。
ジェイ・サマーズの2019年のワインはエネルギーとバランス感が非常に印象的です。
彼のワインが常にそうであるように、このワインも優雅に熟成する事に期待が持てます。
きらめくルビーレッド。
新鮮な赤や青の果実、ポプリ、ベーキングスパイス、コーラやスモーキーなミネラルを思わせる広がりのある香りが特徴です。
ラズベリー、ボイセンベリー、スパイスケーキ、砂糖漬けのバラのフレーバーが刺激的な酸の核に支えられ、ジューシーでエネルギッシュな味わいが広がります。
エネルギーはそのままに、空気を含むと供に重みを増し、フィニッシュは非常に長く、正確で、滑らかなタンニンと共鳴する花のような風味を持ちます。
ここはダンディ・ヒルズにあるもう一つの特別なブドウ畑です。
スティーブ・ホワイトサイド(Steve Whiteside)が所有し、細心の注意を払って耕作しているこの畑は、私のお気に入りの畑の一つです。
2001年にまだ樹齢の低いこの畑からワインを造り始めましたが、年月を経て着実に成熟し、ダンディ・ヒルズAVAを力強く表現する畑となりました。
現在ポマール、ヴァーデンスヴィル、ディジョン777のクローンを0.5エーカーずつ所有しています。
2019年ヴィンテージは、私が30年間ウィラメット・ヴァレーでワインを造ってきた中で、最も完璧に近いものでした。
涼しい生育期間のなか、大き過ぎず品質の良いブドウに育ち、それによりしっかりと成熟した果実ですが、アルコール度数が高くなりすぎていません。
間違いなくクラシックなヴィンテージです。
このワインはオールドワールドスタイルで、一次発酵とマロラクティック発酵を行います。
また、操作的な添加物を使用せず、自然に醸造しています。
フレンチオークの新樽と旧樽を組み合わせて16ヶ月間熟成させ、ダンディ・ヒルズのエレガンスを純粋に表現しました。
J.C. サマーズは、ジェイ・クリストファー・サマーズと彼の長年のパートナーで妻のロンダ・ニューウェル・サマーズとのコラボレーションです。
ラベルには、彼らのワイン造りの冒険における新たな段階を意味する新月が描かれています。
オーナーであり生粋のオレゴニアンであるジェイ・サマーズは、30年以上ウィラメット・ヴァレーでワインを造り、1996年にJ. Christopherブランドを立ち上げました。
彼の師匠であるキャメロン・ワイナリーのジョン・ポールやアデルスハイム、ニュージーランドのドライリバー等、偉大なワインメーカーの元でワイン造りの経験を積んだジェイ・サマーズのワインは小ロットで手造りされ、ウィラメット・ヴァレーの最高の畑のブドウのみを使用します。
J.C. サマーズの哲学は、旧世界のスタイル(焦点、長さ、バランスを重視)ワインを造ることです。
ジェイは言います「私たちはフルーツボム(果実爆弾)を造らない。
果実味、酸、テクスチャーが絶妙なバランスのワインを造りたい。
口中で中盤に広がる爆発的な味わいを超える、完成されたワインを造りたい。
それには急がず、ワインが自然に育つようにすることが重要だ。
ワインが自分たちのペースで発展するためには、人間の介入は最小限にとどめなければならない。
」彼は、旧世界のワインからインスピレーションを得て、それをウィラメット・ヴァレーのテロワールに適用しているのです。
ジェイはワイン造りが忙しくないときは、ギターを弾いたり、自身のバンド「Portland Cement」の新しい曲を作ったりしています。
彼らの新しいアルバム「The Road to El Groove」も、是非チェックしてみてください。