バチェロレッテ 日米フォーマット比較による結末考察
南カリフォルニアワイン専門店の SoCalization(ソーキャリゼイション)です。
本業とワイン事業と直接関係はないのですが、弊社で バチェロレッテ米国版にゆかりのあるワインを取り扱っていることに加えて、代表の私がアメリカに住んでいたときにバチェラー・バチェロレッテシーズンを5年以上、スピンオフのBachelor in Paradise まで見まくっていたファン!ということもあり、物議をかもした日本のバチェロレッテシーズン1について、日米比較交えて感想を書きたいと思います。
※ネタバレ注意なので、シーズン最終回まで見ていない方は、最終回を見てからブログに戻ってきてくださいね!
今回のシーズンが物議をかもした理由、、、、なんといっても初代バチェロレッテの 福田萌子 さんが、最後に誰も選ばなかった、ということです。
これには、番組ナビゲーターのナインティナイン岡村さんも不満を露わにしていましたが、私も推していた「スギちゃん」こと杉田洋平さんが薔薇をもらえなかったことに、しばらくがっかりと唖然、ちょっとした憤りも感じました。
ですが、結論、私はバチェロレッテがファイナリストの杉田洋平さんや黄皓さんを「違う!結婚相手じゃない!」と思ったのであればしょうがないと思います。
最終回後のハチの巣回 (バチェラー/バチェロレッテが落とされた男女に叩かれる回を勝手にネーミング笑) でも福田萌子さんが言っていたように「私の人生だから私が決める」というのは100%同意ですし、個人の人生の重要な決断を「番組に出たから、視聴者が期待しているから」決めちゃうのは、違うかなと。
視聴者や関係者からバッシングを受けるのも覚悟していたと思います。毅然としていてすごいと思いました。
(でも、やっぱりそれでもなお、杉ちゃんが想いをぶつけにいった姿はやっぱりとジーンとくるものがありましたね・・・😢)
バチェラーシーズン3でも、ファイナルローズを渡さなかった方の相手とその後結婚するという波乱が起こりました。
でも私は思うのです、「バチェラーもバチェロレッテも悪くない!」と。
バチェラー/バチェロレッテの日米比較をして、モノ申すとすれば、出演者よりも日本版のフォーマットです!
これは、日本版バチェラーシーズン1を見てうすうす感じ、シーズン3の友永真也さんの回とバチェロレッテシーズン1福田萌子さんの回から確信に変わったのですが、日米を比較すると、まず男女関係の密度の濃さが全然違います。
これを感じたシーンは、
- バチェラー シーズン3: 最終デート
- 食の好き嫌いの話が最終デートに出てきたとき
- バチェロレッテ シーズン1:ファイナルローズセレモニー
- スギちゃんに薔薇を渡せなかった理由が「恋愛対象として見れない」だったこと
上記2つのシーンを見て、デート回数の少なさと、個別の関係性が精神的にも肉体的にも深いところまで行ってないのかもと感じてしまいました。
日米もちろん恋愛文化・慣習の違いはありますので、しょうがない部分もあるかもしれませんが、日米こんな違いがあるんですよー、ということを参考情報として書きたいと思います。
アメリカ版バチェロレッテ撮影舞台になったマリブロッキーオークスワイナリー
放送時間の長さ(≒デート回数の多さ)
撮影期間の長さは、日米どちらも2か月ほどであまり変わらないみたいなのですが、イチエピソードあたりの放送時間の長さは、日本が1時間にたいして、アメリカは2時間たっぷりあります。
正確に1エピソードあたりのデート回数を比較したわけじゃないですが、感覚値的にも、デート回数もアメリカ版は日本の倍あると思います。バチェラー/バチェロレッテ日本版は1日1デート、時々2デートですが、アメリカ版は基本2回、時々3回みたいな印象です。
アメリカ版は、最初の参加者数も25人くらいが基本なのでそれくらいこなさないといけないということもあるかもしれませんが、少なくとも、最終回のデートで「食の好き嫌い」が話題になる事はないですね・・・。
これだけ日本でも人気なのだから、1回あたりの放送時間を長くして、デートできる回数時間も増やした方が、ちゃんと相手を選べて、最後に選ばれた人との関係も続くんじゃないかなと。しかも、日本版には番組ナビゲーター同士が議論する尺もあるので、それを加味すると実質の放送時間は45分くらいですかね?アメリカ版にはないです。(あれはあれで好きですが笑)
バチェロレッテ(/バチェラー)にたいする出演者の位置づけ
これはニュアンスの世界かもしれませんが、バチェロレッテの薔薇を争う出演者の位置づけは、アメリカ版だとある種「全員が彼氏」みたいなニュアンスで、バチェロレッテも視聴者も見ています。(バチェラーの場合は出演者「全員が彼女」)
日本ではどちらかが告白して公式に付き合い始める慣習がありますが、アメリカにはそんな儀式ありません。笑 ときどき「私たち付き合ってるんだよね?」的な確認の会話が起こることもありますが、基本的に何回かデートして、手をつないでキスもし、いい雰囲気になっていたらもう付き合ってることになります。
日本のバチェラー、バチェロレッテをみていると、指輪を渡す最終回で「やっと付き合う」というニュアンスをどうしても感じてしまい、米国版を見ていた者としてはどことなく違和感がありました。指輪渡しているのに婚約じゃないの!?と。
キスのタイミング
↑に繋がってくる部分がありますが、アメリカ版ではだいたい2回目ぐらいのデートでキスし始めます。だいたいエピソード3-4くらいからですかね。(早ければときどき初回で2人でしゃべっているときから起こることもあります笑)日本は、最後のバラを渡してやっと初めてキスが許される空気がありますね。
奥ゆかしい日本なので、これをいきなりアメリカ版並みにちゅっちゅし始めろ!というのは難しいかもしれませんが、最後の4人ぐらいになったらもういいんじゃないの?と笑 番組主旨じゃないですが、少子化で人口急減少社会の日本、男女の肉食化を促進する意味でも、こういう番組が率先して啓蒙していくのがいいのでは!?
ただ真面目な話、これが割と当たり前になれば、「恋愛対象として見れない」人が最後まで残ることはないんじゃないかな~と、やっぱり思ってしまいますね。逆に恋愛対象じゃないと思っていた人とキスしたことで、恋愛対象に見れる、なんてことも全然あると思います。
ファンタジースイート
アメリカ版のバチェラー/バチェロレッテにはなんと、お泊りデートにあたる Fantasy Suite (ホテルの「スイートルーム」のスイート) があります。4人に絞られた段階で両人が希望すれば、肉体関係を持ちます。カメラは無しなので落ち着いてください・・・。笑
私もアメリカ版シーズンを初めて見たとき、さすがにこれには衝撃を覚えました。これを、キスも最終回まで起こらない日本版に導入するのはハードルが高いかなと思いますが、メリットは、初めてカメラが回っていない環境だからこそ聞ける質問ができたり、深い会話をする時間でもあるという点です。また、アメリカでは割と「大人なんだからそれくらい当たり前、相性も大事」と受け入れられています。
実際アメリカ版では、ファンタジースイートで一夜明けてみたら一番リードしていると思われた候補者との関係が悪化し、直後のローズセレモニーでサヨナラということも起こっていますので、最終目標が「結婚相手を見つける」ことだと考えると、あながち「ナシではない」システムなのかなと思います。(感覚が麻痺してる?)
まとめ
以上、バチェロレッテ、バチェラーの日米比較により、賛否両論あったバチェロレッテ福田萌子シーズンの結末について、フォーマットの観点からモノ申してみましたが、面白い発見はありましたでしょうか。
余談ですが、アメリカでは、バチェラー/バチェロレッテの生放送をどこかの家で集まってみる「バチェラー/バチェロレッテ・ビューイングパーティ」があります。なかなか今の世の中集まって観るのが難しいですが、そんな機会があるときは、是非アメリカ版バチェロレッテが撮影された「マリブロッキーオークス」のロゼと一緒にお楽しみください。
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SoCalization では、フラワーバレンタイン、花をバレンタインデーに贈ることを応援します。
弊社ソーキャリゼイションでは、日本の愛情表現を南カリフォルニアのように豊かにしたいというミッションがあります。
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